バレンタイン４ ページ23
平野side
「おい、海人！」
バタンって大きな音をたてて、控え室の扉が閉まった。
俺は今何が原因でこれが起きてるかよくわかってないんだけど
海人が瀬戸ちゃんに対して怒って出てってしまったってことだけはわかる。
「美雨葉」
「ごめん。私のせいだ。ほんとごめんなさい」
瀬戸ちゃんが切なそうな顔をしてそう謝るけど、何が悪いのか全然わからん俺。
ていうか、どういう状況なん？
ほんまにわかってへんねんけど！？
「タイミングが悪かっただけだよ。大丈夫、海人も言えばわかってくれる」
ジンが瀬戸ちゃんも励ますけど、瀬戸ちゃんの表情はどんどん暗くなっていく。
瀬戸ちゃんがここまで落ち込むのも珍しい。
まぁ、海人が瀬戸ちゃんにあんな怒ったのも初めてやしなぁ。
「よっし、とにかく海人探しに行くか！行くぞ廉！」
「わかった。２人はどうする？」
「俺と紫耀は残る。紫耀、いいよね？」
「え、おおん。いいで！」
岸くんと廉は海人を探しに
俺とジン、そして瀬戸ちゃんは居残りとなった。
２人が海人を探しに行ってる間、俺はジンと瀬戸ちゃんから状況説明を受ける。
「ってことは、全部海人の勘違いってことやん」
「そうなんだけどね、うん」
「私が一番最初に渡してたらこんなことにはならなかった……ほんと空気悪くしてごめん」
つまりやで、俺的にまとめると
今までバレンタインをしてこなかった瀬戸ちゃんが
今年初めてバレンタインを配ることにして
瀬戸ちゃんはメンバーはずっと一緒やから入れ違いになることもないから
メンバー後回しで収録前に他の人には配ったっていうのを海人が先に聞いちゃって
俺もらってない、メンバーだけ配ってない！って海人が勘違いしてしまったってこと。
「大丈夫や、すぐ仲直りできる！」
「うん、そうだといいけど」
「海人もそこまでアホちゃうやろ！」
「そうそう、ちゃんと話せば誤解もとけるよ」
「俺でも分かった話やで？大丈夫やって！(笑)」
「うん……」
俺とジンがどれだけ励ましても、一向に瀬戸ちゃんの表情は明るくならない。
「俺、瀬戸ちゃんがここまで落ち込んでんの初めて見たかも」
「俺も。早く海人戻ってこないかな〜」
「そうやな〜てか早く瀬戸ちゃんからのバレンタイン貰いたいわ！」
海人！早く戻ってこい！
瀬戸ちゃんのバレンタインが待ってるぞ！
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猫嬢(プロフ) - 鉄パイプさん» コメントありがとうございます。泣いていただけるなんて……もしものお話ですが、２人の絆を感じていただけて本当に嬉しいです！これからも頑張りますので、よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2019年7月11日 0時) (
レス) id: 55dee20b6e (このIDを非表示/違反報告)
鉄パイプ(プロフ) - この小説が大好きでいつも楽しませて頂いてます！ぶっちゃけ、ジャニーさんと私のお話泣いてしまいました…(´；ω；｀)お話を読んで泣くってあまりしないので自分でもびっくりです（笑）すいません…私情を挟んでしまって、、これからも楽しみにしています！ (2019年7月10日 23時) (レス) id: 0f4b316af8 (このIDを非表示/違反報告)
猫嬢(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！更新のペースが遅いのですが、これからも頑張りますので長い目で見守っていただけると幸いですm(_ _)m (2019年1月7日 19時) (レス) id: 0acc1e1fd6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - 作品読ませていただいてます。更新楽しみにしてます (2019年1月7日 15時) (レス) id: e8e6e248b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫嬢 | 作成日時：2019年1月3日 12時
