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花婿?花嫁?2 ページ11

神宮寺side


「え、私が?」


「うん、着てみましょうよ!」


「……いやいや、絶対似合わないですよ」


俺が撮影しているとき、美雨葉と女性スタッフさんの話し声が聞こえた。

なんの話か気になる……けど意識は撮影に集中。


「ファンの方も見たいですよ!絶対!」


「そう、ですかね……」


「はい、ていうか私が見たいですっ」


けど、やっぱり気になるので、聞き耳だけ立てる。


「……本当に大丈夫かな、ファンの方がっかりしたり」


「しませんよ、絶対!逆にいつもとのギャップに落ちますって」


いつもとのギャップ?

ギャップの宝庫な美雨葉にこれ以上のギャップある?


「ポポロスタッフみんな、一度でいいから見たいねって話してたんですよ」


「そうなんですか?」


「はい!絶対似合います!用意してありますから、行きましょう!」


その会話を最後に声は聞こえなくなって、代わりに遠ざかっていく足音が聞こえた。


「はい、神宮寺くん終了です!」


「ありがとうございました」

撮影が終わったので、俺はすぐにみんなの元へ行った。

あんな話聞いて、言わないわけにはいかない!


「神宮寺お疲れ」

声をかけてくれたのは玄樹。こういうの嬉しいよね。


「うん、玄樹もお疲れ様。あ、美雨葉見てない?」


「みーは?」っと首を傾げて、周りを見渡す玄樹。

美雨葉が見当たらないことを確認すると、俺と玄樹は顔を見合わせた。


「いないね、どこいったんだろ」


「さっき、スタッフさんと会話してたのを聞いたんだけど、なんか怪しくてさ」


「怪しい?なにが?」


「スタッフさんが美雨葉に何かを着せようとしてるみたい」

俺がそう言うと、また首を傾げた玄樹。


「何だろうね。着せるっていったら、

今日の撮影からいうとあれしか浮かばないけど……さすがにそれは」


「だよな、さすがに無いよな」

同じことを考えた玄樹と俺。

互いに頭の中で想像したけど、首を振って消した。


「みーはのその姿見たら、岸くん泣いちゃうよ(笑)」


「ほんとな、想像できるわ(笑)」


2人でそんな会話をしていたら


「「おぉぉーーー」」っていう歓声が聞こえた。


また、俺と玄樹は顔を見合わせた。


「まさか、ね」


「いや、もしかしたら」


俺らは歓声が上がった方に顔を向けると




「……あの、変じゃないですか」




ウェディングドレスを着た美雨葉の姿があった。

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猫嬢(プロフ) - 鉄パイプさん» コメントありがとうございます。泣いていただけるなんて……もしものお話ですが、2人の絆を感じていただけて本当に嬉しいです!これからも頑張りますので、よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2019年7月11日 0時) (レス) id: 55dee20b6e (このIDを非表示/違反報告)
鉄パイプ(プロフ) - この小説が大好きでいつも楽しませて頂いてます!ぶっちゃけ、ジャニーさんと私のお話泣いてしまいました…(´;ω;`)お話を読んで泣くってあまりしないので自分でもびっくりです(笑)すいません…私情を挟んでしまって、、これからも楽しみにしています! (2019年7月10日 23時) (レス) id: 0f4b316af8 (このIDを非表示/違反報告)
猫嬢(プロフ) - はなさん» ありがとうございます!更新のペースが遅いのですが、これからも頑張りますので長い目で見守っていただけると幸いですm(_ _)m (2019年1月7日 19時) (レス) id: 0acc1e1fd6 (このIDを非表示/違反報告)
はな - 作品読ませていただいてます。更新楽しみにしてます (2019年1月7日 15時) (レス) id: e8e6e248b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫嬢 | 作成日時:2019年1月3日 12時

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