年相応な女の子 ページ31
神宮寺side
「彼女目線のカメラか〜!」
「現実はオジサン相手やけどな(笑)」
今日は、king&princeのセカンドシングル『memorial』のMV撮影。
「同棲生活をイメージしたMVで、カメラを彼女だと思ってください」
っとそう監督さんからコンセプトの説明を受けた。
それに感心していたのが、海人。突っ込んだのが、紫耀。
確かに、俺らが現実で向かう相手はカメラマンをオジサンたち。
外から見れば、シュールに映ってるんだろうな……(笑)
そんなことを思いながら、俺はセットへ入る。
同棲生活ということで、もちろんセットは家の中。
1人ずつソロカットがあるんだけど、俺は主にキッチンで撮影。
俺って料理のイメージあるのかな?
「なんでキッチンなんだろね、神くん」
って横にいた美雨葉も同じことを思ったみたい。
以心伝心じゃん。なんか嬉しい。
「美雨葉もそう思った?」
俺が聞けば、美雨葉は頷いた。
「うん、料理のイメージないから。
けど、料理上手そうなスマートなお兄ちゃんって感じするよ」
お兄ちゃんって言葉に、また俺は嬉しくなる。
美雨葉は客観的に見て言ってるんだろうけど、それでも嬉しい。
俺の方が美雨葉より一個上だけど、年上感はゼロ。
普通にタメの友達って感じだから
たまにこういうことを言われるとなんだか嬉しく感じる。
「料理しないけどねー」
「これぞ、イメージ詐欺」
「詐欺とか言うなよっ(笑)」
俺がツッコむと、美雨葉は少し口角を上げて笑った。
その笑みは、年相応の女の子。
いつもクールで大人っぽい美雨葉。
ステージ上では、キラキラ輝いた女神様みたいな笑顔を魅せるけど
プライベートではあまり見かけない、美雨葉の笑った顔。
けどたまーに、笑うときがある。そのときの笑顔は
ステージの上とはまた違う
女神というより天使に近い
愛らしい、そんな言葉が似合う
年相応な女の子の笑顔を見せるんだ。
その表情を見てたら、俺は自然に言葉が出てしまった。
「もっと笑えばいいのに」
シャイな君と意地悪な俺→←青い鳥 #ポカリCM #ポカリダンス #瀬戸美雨葉
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作者名:猫嬢 | 作成日時:2018年11月1日 19時