苦悩 ページ26
瀬戸side
Jr.の兼任時代
Mr.King vs Mr.Princeとして結成はされたものの、kingとprinceに別れた。
kingとprinceの兼任活動が始まったけど
最初の頃は、princeがほぼ解体状態で、私はずっとkingで活動していた。
なぜ、princeが形も陰もなかったのかはわからないけど
princeは?
兼任って言ってたのに、なんでkingだけ?
なんて声もあった。私もそう思った。
それから、princeの活動も増えて、まさしく兼任って形になったけど
ここで新たな問題が発生、それはkingとprinceの格差。
kingは、サマステの応援サポーターに就任させていただいたり、
舞台もkingが中心になっていることが多かった。
少ししたら、なぁせが大学受験の勉強があるから
kingは個人活動が主になって、とくに紫耀は最年少座長も務めた。
この頃は紫耀とprinceで組むことが多くて、私はこのときprince中心で活動していた。
「なんでprinceばっかり?kingじゃないの?」
「どうせprinceを捨てて、kingだけになるんでしょ」
など、よりいっそう不安になるファンの方が多かった。
この時期は、私も私もいっぱいいっぱいで
ただ目の前のことを精一杯やるしかなかった。
kingとして、princeとして、どちらの立場でもある私。
最初は、Mr.King vs Mr.Princeだったのになんで別れたんだろうって思った。
二つのグループが切磋琢磨するって意味でつけられたグループ名
そして私は、その二つのグループを繋ぐ女神。
けど、繋ぐって何?
どっちつかずな中途半端な存在なだけじゃん。
それもファンの方を不安にさせて、苦しませる存在な私っていらなくない?
……私が辞めた方が、いいんじゃないか
ずっと、そう思っていた。けど
そんな私を必要だって言って、支えてくれる仲間がいて
そしてなにより、ファンの方がいた。
女性である私を受け入れてくださって
kingでの活動も、princeでの活動も
どっちの私でも応援してくださって
ずっと、私のことを見守り、支えてくださった。
支えてくれる存在、家族や仲間
そしてファンの方がいたから、私はここまでこれた。
そんなファンの方へ直接、感謝と愛を届けれる場所、それがコンサート。
それもking&princeがデビューして、初めてのコンサート。
「よっし、やろう」
みんなと一緒に、必ず成功させるんだ。
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作者名:猫嬢 | 作成日時:2018年11月1日 19時