反省(視点:夢主) ページ27
試着室で面白がる２人を脅して支払いをさっさと済ませる。思いの外二人の距離が近い気がするが、大方ナンパ避けにでも利用されているのだろう。
『(ナンパに関しては私が使えるかどうか甚だ疑問だがな。)』
さっきふざけたささやかな腹いせに、服と一緒に爆買いした食料も全て持たせた。が、明らかに響いてない。怒ってはいないが胸糞が悪くて家に到着するまで一言も話さなかった。さっさと済ませるはずだった買い物は思いの外手間取り、家に着いた頃には夕食の時間となっていた。
“トントントン”
無言で夕食を作っていると後ろから裾を遠慮がちにひっぱられる。振り向くとそこには、眉毛を下げて不安そうに裾を引っ張る悟と傑が立っていた。
『……。何？』
五『(ビク！)……。怒ってんのかよ…？』
『なんでそう思うの？』
夏『(ビク！)いや、昼間はやりすぎたと思ってね…。Aの気持ちを全然考えてなかったから…。』
『(そんな捨てられた子犬みたいな目せんでも…。毒気抜かれるわ。この子らの将来が不安。)はあ、怒ってないよ。別に。人生、というか生活を楽しむのは大切だよ？楽しいことを楽しいと思えなくなったら人生はどんどん色褪せていく。ただ、楽しみ方ってものがあって、今日みたいなことを他の誰かにやったとして、世の中こうやって許してくれる人ばかりじゃない。どうやら反省をしているようだし、きちんと君らの学びになってる。年長者として、君たちの今後の糧になったのなら、まあ、良しとするよ。ただひとつ、次同じことしたら有言実行、逆エビの刑だから。』
五・夏『…。はい。』
『はい、反省会終了。じゃあお皿にご飯盛って！食べられることは幸せなことだ。それは初日で君達も嫌と言うほど理解してるだろ？今日は！なんと！中華丼と私が大好きエビチリ、棒々鶏だよ！』
少しだけ元気を無くしてしまった２人にしまったと思いつつ、食べ物で釣るという卑怯なカードを惜しみ無く使う。最初こそ、しんみりした顔をしていた２人だったが、次第に元気を取り戻す。今はエビチリの最後のひとつをどちらが食べるかで大喧嘩の真っ最中である。
『(素直に謝ることがどれだけ難しいか、君たちはわかっているかな？それが、歳を取ればなおのこと難しくなることも。)そのままの君たちでいるんだよ。そして、素敵な大人になるんだよ。』
２人には届かないくらい小さな声で呟く。え？と返ってくるが、とぼけて私は食事を再開した。
アイツって…。(視点:五条)→←夏物を探しに 地獄編(視点:夢主)
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Wolf(プロフ) - 了解です！これからも頑張ってください💪 (2022年1月18日 10時) (
レス) id: d08657ee4c (このIDを非表示/違反報告)
福井影(プロフ) - Wolfさん、リンクをつけましたので、続きもぜひ楽しんでいただきたいです！ありがとうございます。 (2022年1月18日 1時) (レス) id: 3c05e4da9a (このIDを非表示/違反報告)
福井影(プロフ) - Wolfさん、コメントありがとうございます。実は続きがありますが、私が初心者なためリンクがうまくいってないようです。お手数ですが、同一作者作品を見ていただければわかると思います。作品初のコメント本当に嬉しいです。楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2022年1月18日 1時) (レス) id: 3c05e4da9a (このIDを非表示/違反報告)
Wolf(プロフ) - 続きが気になる……投稿待ってます！ (2022年1月17日 23時) (レス) id: d08657ee4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：u-ruru | 作成日時：2022年1月10日 16時
