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side.kota。
大ちゃんはもう少し入院みたいで、高木の用が済んでから俺ら3人で病院を出る。
途中まっすーのところに寄り慧を預かりに来た。
宏太「まっすー、ありがとう。」
増田「いいえ。今落ち着いてるからこのまま連れて行っちゃって。」
ベッドに寝る慧の顔につけられたガーゼ。
心がズキズキとうるさく痛む。
宏太「慧はずっと自分の無い子だと思ってたんだ。俺が何かを言えばそのとおりに動く。
意思なんてものどこかに置いて来てしまったんだって思ってた。
いつもニコニコしてて誰にでもいい顔して、俺がいなくてもやって行けるなんて思ってたから……」
増田「慧を置いていったの？」
言葉とは裏腹にまっすーは笑顔で俺を見た。
その笑顔が尚更俺の心を攻撃する。
増田「慧は薮にとってどんな存在？」
宏太「……家族。」
増田「それは慧も一緒だよ。みんな本当の家族の愛ってものを知らないかもしれないけど、家族の愛って言うものはね
……なんでも許せる広い心を持つことだよ。
友達だったら許せないことでも、家族なら許せる。切っても切れない縁だから。そういうもの。」
下を向いていた俺にまっすーは言い聞かせるよう、肩に手を置いた。
増田「お前はもう気づいてる。慧からの愛情も、自分が慧に抱く愛情も。切れない縁も。
……どんなに辛いことがあっても抱えて生きていかないといけない。それは宏太だけじゃなく皆で抱えて生きてくんだ。
それがお前らの望んだ未来……そうだろ？」
まっすーの言う通りだった。
ひとりじゃ進めない慧を、
ひとりじゃ笑えない大ちゃんを、
ひとりじゃ前を向けない光を、
ひとりじゃ歩けない高木を、
ひとりじゃ何も出来ない俺が支えて生きていく。
それが俺らのBESTな生き方なんだ。
。
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華代(プロフ) - はじめまして。 一気読みでしたが、素晴らしい作品で、感動しました。 また初めから読んでみたいと思います。本当にお疲れ様でした！ (2021年2月4日 18時) (
レス) id: d952e3b0da (このIDを非表示/違反報告)
まる - 今までお疲れ様でした！俺らシリーズ含め猫チャロさんの作品が大好きです。占ツクから離れた時期もこの作品だけは思い出しては読み返していました。完結まで書いて頂き感謝しかありません。この作品に出会えたことを幸せに思います。 (2020年8月6日 4時) (レス) id: 9463c2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
You(プロフ) - チャロちゃん居なくなってごめん。影でずっと見てたよ。今までおつかれ様でした！悠樹 (2020年2月14日 11時) (レス) id: 6822cd0dae (このIDを非表示/違反報告)
光音 - こんばんは。今お話読ませてもらいました。猫チャロさんのお話、大好きです。伊野尾さんのキャラ設定、私の中のどストライクでした。これからもまだ読んだことのない猫チャロさんの子供、読ませてもらいます。ありがとうございました。 (2020年1月27日 20時) (レス) id: df7638da7e (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 今までありがとうございました。そして、お疲れ様でした。寂しいですが、猫チャロさんの子供たちを大事に大事に読み返そうと思います。このアカウントを作って活動を始めたのは、猫チャロさんのお話を読んで感動したのがきっかけでした。人生を変えてくれてありがとう。 (2019年11月15日 1時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
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