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side,you。
初めて菊池くんの目が怖いと思った。
バレたくない。そう思っていたくせに、
私って単純で、
話を聞いてくれるようなことを言われたら、甘えようとするんだ。なんでも口に出してしまいそうになるんだ。
貴方「…すこし、だけ。」
風磨「なんで?」
貴方「…。」
何も言えなかった。何も言いたくなかった。
家に帰りたくない理由を聞いたところで、菊池くんは困るだけ。
それならまだ。
貴方「…いつか、ちゃんと話すから。」
なかった振りをしていたい。
風磨「…そう。ま、家まで送ってく。ここは譲らないからな。」
私の腕を離し、首を触ると私が向いていた方向へ歩き始めた。
ぼーっと見る菊池くんの背中がものすごく大きく感じて、
初めて触れる優しさに、心が満たされることを感じた。
。
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ゆいP - 面白いです!!!!!! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 2dceceb413 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - 蒼遥さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません!ありがとうございます! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 44436217b8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼遥 - おもしろいです!頑張ってください!応募しています (2018年10月21日 19時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
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