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side,you。
あれから大学に行くと必ず門の前で菊池くんが待ってくれるようになった。
おはようと挨拶をしてから、他愛もない話をして食堂まで歩くんだ。
そこから授業により別れたり、一緒に行ったり。
大学唯一の友達は、いつも私の近くにいた。
風磨「今日はこの後なんかあんの?」
貴方「何もない。」
風磨「予定は?」
貴方「…いきたいところはある。」
風磨「じゃあ、俺も連れてって。」
ちょうどこの後何も無いらしい菊池くんは私にそう言った。
え?と不思議に思っていると、顔に出やすかったのか
風磨「Aの行きたいところに連れてって」
と笑いながら言った。
貴方「なんも面白いことないよ?」
風磨「全然いいよ。」
貴方「ただそこにいたいってだけで、やることもないし。」
風磨「大丈夫だって。ほら行こうぜ。」
ただ時間を潰すだけの場所。
でも菊池くんはどこでもいいと、私に着いてきた。
人と何かを共有することは苦手。
私って変だから、人より変わってるから。
それなのに、菊池くんは毎回私のことを否定するわけじゃなく
『Aの考え方って面白いよな。もっと聞かせて?』
って、私の纏まってなくて長い話を聞いてくれる。
とにかく菊池くんは優しい。
いつも私に笑顔をくれる。
私の太陽みたいな人。
。
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ゆいP - 面白いです!!!!!! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 2dceceb413 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - 蒼遥さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません!ありがとうございます! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 44436217b8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼遥 - おもしろいです!頑張ってください!応募しています (2018年10月21日 19時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
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