31 ページ31
side,you。
すれ違う人は私のことをがん見する。
そりゃあ、傘も差さないで雨の中をはだけた服で歩く人なんて
そうそういない。
後で乾かせばいいやと、バッグを肩にかけた。
今から行っても菊池くんは家にいないかもしれない。
もしかしたらさっきの女の人達と遊んでるかもしれない。
そう思いながらも何故か菊池くんは家にいると、私は思っていた。
気持ちのせいか菊池くんの家までが遠く感じた。
迷惑かなと一度家の前で止まったけれど、どうしても菊池くんに会いたくて。
やっと押したチャイム。
押してからどのくらいしたか
やっぱりいないかと帰ろうとした時、ドアが開いた。
風磨「はい。」
ドアを開けた菊池くんは上半身裸で、首にタオルをかけていた。
風磨「…A?…どうしたその髪…。ってか、びしょびしょじゃん。」
びっくりしながらも家に入れてくれた菊池くん。
私は濡れてるからと玄関で立っていると、バスタオルを持った菊池くんが来た。
風磨「傘は?」
貴方「持ってない。」
風磨「はぁ?…なにしてんの。風邪ひくだろ。」
わしゃわしゃと私の髪をふく。
そこで気づいたのか、菊池くんは動きを止めて私の首を触った。
風磨「…おまえ…。」
切られた服、靴を履いてない足。
首についた火傷の傷と手の跡。
恐る恐る菊池くんを見ると、菊池くんはあの怖い目をしていた。
。
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいP - 面白いです!!!!!! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 2dceceb413 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - 蒼遥さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません!ありがとうございます! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 44436217b8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼遥 - おもしろいです!頑張ってください!応募しています (2018年10月21日 19時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ