18 ページ18
side,you。
その次の日も、次の次の日も雨。
憂鬱になりながらも学校に向かう。
前の私なら今日くらい良いかと休んでただろう。
でも菊池くんに会いに行くように大学へ足を動かしていた。
大学に着くといつもと同じように門の前で菊池くんが待っていた。
貴方「おはよう。」
風磨「…おはよう。」
貴方「中入ってていいのに。」
風磨「人間観察してるの。」
待ってる間スマホいじってるくせに。
でもそんな気遣いが嬉しかった。
貴方「ありがとう。」
風磨「…いーえ。」
この頃菊池くんの考えていることが分かるようになってきた。
だるいだるいと言うくせになんでも器用にこなせちゃう菊池くんは
やろうとすれば料理もできるらしい。
授業中、菊池くんは頬杖を着きながら寝ていた。
そっと髪に触れると目を開ける。
貴方「疲れてるの?」
静かに聞くと、菊池くんは欠伸をして
風磨「課題終わらなくて夜更かししちゃった」
と言った。
嘘だと気づきながらも
貴方「大変だね。」
と返す。
どうして嘘をついたのか。
私に知られたくないのか。
私だって嘘をついてるのに、心が痛くなった。
授業がおわると、菊池くんは雨がまだ降る外を見ながら
風磨「この後暇?」
私をどこかに誘う時、菊池くんは決まってそう聞く。
貴方「うん。暇だよ。」
風磨「カフェは?」
貴方「何も予定無かったら行こうと思ってた。」
風磨「じゃあさ
俺の家来ない?」
そう言った菊池くんは、優しく微笑んだ。
。
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆいP - 面白いです!!!!!! (2019年3月20日 12時) (レス) id: 2dceceb413 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - 蒼遥さん» 気づくのが遅くなってしまってすみません!ありがとうございます! (2018年11月13日 22時) (レス) id: 44436217b8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼遥 - おもしろいです!頑張ってください!応募しています (2018年10月21日 19時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ