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side,Kota
慧《……あいしてる。》
耳に届いたその言葉に、一瞬で頬が緩むのを感じた。
宏太「俺も、愛してる。」
ゆるっゆるな口元を隠すようにパソコンから視線をずらすと
同じくニヤニヤしてる高木と目が合った。
『うわ、ラブラブじゃん。こいつら。馬鹿夫婦かよ。』って思ってるに違いない。
そんな高木から目を逸らし、頬の緩みをなくそうと
真顔を心がける。
宏太「大貴たち、今家で裕翔といるから。」
慧《あっ、そっか。裕翔に迷惑かけたちゃった。……夜ご飯、裕翔もいい?》
宏太「うん。裕翔が予定ないなら全然一緒でいいよ。」
慧《わかった。……じゃあ、あとで。》
宏太「おう。じゃあな。」
電話を切るとスマホをいつもの場所に置く。
雄也「喧嘩ですか?」
宏太「まぁな。」
雄也「どうりで元気ないと思いましたよ。」
宏太「そうか?ってか、なんだよその喋り方。」
雄也「別に?いつも通りですけど。」
宏太「いつも通りではねぇな。」
『どんな喧嘩ですか?』とうるさい高木を他所に
パソコンに向き合う。
それでもまだ高木がうるさいから
少しだけ……ほんとの少しだけ教えると
倍以上にうるさくなったのは
予想通りの展開だった。
。。
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猫チャロ(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます (2018年3月4日 10時) (レス) id: abbc2bd06c (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
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