検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:94,976 hit

55 ページ13

side,Kota



慧《……あいしてる。》


耳に届いたその言葉に、一瞬で頬が緩むのを感じた。


宏太「俺も、愛してる。」


ゆるっゆるな口元を隠すようにパソコンから視線をずらすと


同じくニヤニヤしてる高木と目が合った。


『うわ、ラブラブじゃん。こいつら。馬鹿夫婦かよ。』って思ってるに違いない。


そんな高木から目を逸らし、頬の緩みをなくそうと


真顔を心がける。


宏太「大貴たち、今家で裕翔といるから。」


慧《あっ、そっか。裕翔に迷惑かけたちゃった。……夜ご飯、裕翔もいい?》


宏太「うん。裕翔が予定ないなら全然一緒でいいよ。」


慧《わかった。……じゃあ、あとで。》


宏太「おう。じゃあな。」


電話を切るとスマホをいつもの場所に置く。


雄也「喧嘩ですか?」


宏太「まぁな。」


雄也「どうりで元気ないと思いましたよ。」


宏太「そうか?ってか、なんだよその喋り方。」


雄也「別に?いつも通りですけど。」


宏太「いつも通りではねぇな。」


『どんな喧嘩ですか?』とうるさい高木を他所に


パソコンに向き合う。


それでもまだ高木がうるさいから


少しだけ……ほんとの少しだけ教えると


倍以上にうるさくなったのは


予想通りの展開だった。



。。

56→←54



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (285 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1140人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫チャロ(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます (2018年3月4日 10時) (レス) id: abbc2bd06c (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (2018年3月1日 10時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:猫チャロ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。