男 だ け で 子 供 育 て ま し た 。

4 ページ39

side,Kei




結局授業内に宏太が来ることは無かった。



光「けいー。」



慧「あ。待っててくれたんだ。」



圭人「お昼食べに行こうかなって思うってさ。」



って、門の前で待っててくれた。



大ちゃんなんか立ったままほとんど寝てるし。



慧「ご飯？どこどこ。どこ行くの？」



光「どこいくか。」



裕翔「ファミレスでいいんじゃないかな？」



雄也「その前に薮くん待ってないと。」



光「あー、そうだな。」



慧「え？宏太くるの？」



光「時間、間に合えば来るって言ってたんだけどな。...あいつも公開授業だったし。」



あ。そうだったんだ。



そう思いながら高木と遊んでると、遠くから走ってくる人。



宏太「あ、もう終わっちゃった？」



ﾊｧﾊｧと息を切らしながら来た宏太はいつもよりきっちりしたスーツを着ている。



宏太「ごめんなー、見れなくて」



慧「...ううん。いいよ。来てくれただけでもいいや。」



宏太「裕翔にビデオ見せてもらおっかな。」



慧「...早く行こ。高木。」



雄也「...俺？え？」




こんなどこか抜けた宏太だけど。



一応俺の親です。




。




俺はそのまま大人になる。



人からの偏見を受けることもあったけど、



今もし本当の親が現れたとしても、俺はみんなと住むだろう。



慧「ありがとう。」



end。

猫チャロより→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す