男 だ け で 子 供 育 て ま し た 。

俺の保護者。〜あんこさんリク ページ36

side,Kei





授業の終わりに先生から手紙が配られた。



貰った手紙を持って、言うか言わないか迷っている。



慧「...夏祭りの時と同じだな。」



全く同じことをしていたような。



でも今回は公開授業。



今週の土曜日。



他の人なら、土曜日に学校があることに不満を持って、だるいと言いながら来るだろうに、



俺はちゃんと勉強してるところを見てほしいという方が大きかった。



頑張ってるでしょって。あわよくば褒めてもらいたい。



でも、今週の土曜日...。宏太の学校も公開授業なんだ。



慧「来れるわけないか。」



そう言いながら制服のポケットにいれた。



ちょうどその時、クラスの中でリーダー格の



まぁ、ジャイアンのようなやつがきて。



「お前んち親いねぇんだろ。公開授業やったって見に来てくれるやついねぇよな。」



ものすごい高笑いをして、大きな声で喋る。



そうだよ。俺には周りから見たら親なんかいねぇよ。



でも、俺の中で親っていうのは宏太だし、光も大ちゃんもみんな俺の親。



いや、兄弟みたいな感じ。



周りになんて言われても気にしない。



別に親のいない可哀想な子でいいさ。



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