男 だ け で 子 供 育 て ま し た 。

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side,Kei




皆といっても、高木と山田以外だけど、



食べ終わったのを見て、話そうとチラシを握る。



慧「あ、あのさっ、」



裕翔「まさか！慧ちゃんにも青春が！」



大貴「何々、彼女？」



侑李「僕より先はない！絶対ない」



圭人「青春っていいねぇー」



光「もー、慧が話そうとしてるんだから聞いてあげなってー、」



宏太「どうした？」



そんな重要な事じゃないのに心配そうにみる宏太とひか。



慧「お祭り...。行きたい」



宏太「祭り？おぉいいよいいよ。お小遣いあげるから行っておいで？」
　


慧「ちがう！...そうじゃなくて、



その...皆と、行きたい。」



「「「え？」」」



ポカーンとした顔でみんな俺をみる。



慧「二週間後の日曜日...。謙ちゃんが屋台開くって、チラシもらって。行きたいなって、



無理ならいいの。...その、高木と山田もいれた、皆で、」



俺が思ってた以上に沈黙が続いて、携帯を見たりスケジュール帳見たり、



誰も何も言わないから、ダメなのかなって思ったり。



でも、



大貴「いいよいいよ行こうよ！ね？皆いけるよね？」



侑李「...慧ちゃんが行きたいって言うんだもん。空けとく。



涼介にも言っておくよ」



断ったら許さないからって言いたそうな笑顔。



裕翔「その日、あるけど、俺の親戚だし！ズラしてもらう」



圭人「OKあいてるよ。久しぶりに皆で行きたいね」



宏太「こんなにちっちゃかった頃は行ってたもんなぁー。行くかあ！」



いやいやそんなにちっちゃくはないでしょって位小さいアピールする宏太。



光「締め切りその日より後だから大丈夫。高木にも電話しとくわ」



ってことは、



慧「...高木と山田以外、いいの？」



侑李「ってことになるね。まぁ、断らせないけどね」



お祭り...皆といける？



慧「ふふ、嬉しい。ありがと」



やったぁって心の中で叫ぶ



その後、山田からメールで



“慧ちゃんのために休みにしておいた。行こうお祭り”



ってきて、その２日後くらいに高木から電話があって



『俺も行きたかったんだよねぇ。いやぁ、楽しみ！』



なんて子供みたいにハシャぐ声が聞こえた。



もう９月なって、夏祭りって感じじゃないけど、



お祭り、いけることなりました。



end.

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