冬木立と君。�� ページ5
。。
学校を出て、高木はスクバを4背に背負い。俺は右肩にかけマフラーに顔を埋める。
「で、なんで怒られてたの。」
帰り道は同じ学校、ついでに同じ地域。
下を向いたまま話す。
「...ほら俺志望校決めてないって言ってたじゃん。」
「うん。」
そうだった。みんながどんどん志望校決めていく中、高木は決められなくて焦ってた。
「決めたから先生に言ったんだけど、無理だって言われて。もう時間ねーしさ。」
あー、と言いながら頭を�惜く。
髪の間から見えた横顔は、悲しそうに見えた。
「ならこれから行こうか。どうせ暇でしょ。」
「え？どこに？」
「いいから付いてこい。」
帰り道を変え、駅前に行く。
何回か来ているお店に入ると、高木のバックを奪い椅子に座らせる。
「清潔な感じにして。」
「清潔？髪染めてもいい?」
「え？嘘。」
「全然いいよ。」
俺が高木を連れてきたのは床屋。
俺の知り合いの店だ。
高木を頼んで俺はそのお店の雑誌を読む。
いつも雑誌をゆっくり見るためここにきているけど、髪を切ってもらうこともある。
「伊野尾てこんな友達もいるんだな。」
「ヤンキーとも仲良くなれる天才だからさ。」
「はは。ちがいねぇ。」
笑う高木の髪を染めてる店長。
当の本人は寝ていた。
「先輩？」
「うん。一つ上。」
「部活にも入ってねぇのに、よく友達になったな。」
「気になったんだ。それだけ。」
初めて会ったのは、
校庭のど真ん中で寝ていた高木に、体育の授業で使っていたボールをぶつけてしまったとき。
「へたくそ」それが第一声。
それからというものの、窓側の席だった俺は授業中暇になると窓の外を見ては、
校庭に大きな絵を描いている高木を見てほほえましい気持ちになっていた。
よく話すようになったのは帰り道が一緒だと気づき、二人で帰るようになってからだ。
「こう見えてガキっぽいんだよ。」
黒髪になって髪も短くなった高木との帰り道。
「受験近いでしょ。」
「うん。」
「先生に無理だって言われたって、高木が決めたことなら応援するよ。」
「どうしたの?急に。」
「孤独な戦士なんていやでしょ。味方になってあげるって言ってるの。俺のこと踏み台にしていいから、無理だって言われたとこ絶対入ってよ。」
微笑んだ俺の顔をかすった枯れ葉。
葉がなくなった木だって、春になれば若葉が生える。
時間に逆らえないように、やればできるんだ。
。
イミフ。
暮春、君との約束。�機�ybin）→←冬木立と君。�機�tkin）
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猫チャロ(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます。ボチボチ、頑張りますね。 (2017年2月28日 3時) (
レス) id: 1b288ff388 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - はるさん» ありがとうございます。 (2017年2月28日 3時) (レス) id: 1b288ff388 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - チャロ君!!楽しみにしてました！これからも頑張って下さい!!お話しとても面白いです！ (2017年2月26日 6時) (レス) id: d7def24883 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 新作楽しみにしてました！どのお話もとても面白いです！ (2017年2月25日 22時) (レス) id: a3cc4ec245 (このIDを非表示/違反報告)
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