カーテンコールに耳を塞いで。�� ページ2
。。
イルミネーションのトンネルを通ってる時、不意に触れる手。
ひんやりした手に握りたくなる。
そんな衝動を抑えながら、人の少ないベンチに座ると
沈黙の時間が流れた。
居心地か悪いわけじゃない、むしろ安心するそんな時間。
ふとチケットのことを思い出して、バックから出す。
慧「これ！言ってたミュージカルのチケット。1組で2枚なんだ。誰か誘って来なよ。」
宏太「あ、ありがとう。伊野尾の晴れ舞台だからな。絶対いく。熱出ても行く。」
慧「いや、熱出たら休んで。他の日のチケットも頑張れば取れるから。」
それでも薮はこの日がいいんだと言った。理由はわからない。
俺と薮の間に記念日があるわけじゃない。
記念日が俺以外の誰かとって言うのは気がついていた。
宏太「そう言えばさ...どう。生活。」
慧「どうって、稽古に追われる日々。まぁこの仕事終わったら長期の休みもらえるからいいんだけどさ。薮は？仕事忙しいわけ？」
宏太「んー、まぁな。入社して2年経つけど、まだ慣れねぇな。」
慧「そっかぁ。2年になるのかぁ。長いもんだなぁ。」
世間話をして、寒い中手をこすりながら、それでも話を終わらせまいと話し続けた。
9時過ぎ。
流石に寒くなってきて帰るかと言うことになった。
宏太「恋人出来たか？」
慧 「全然。仕事仲間も男勝ちな女の人ばっか。」
宏太「あはは。付き合ってみたらどうか分かんねぇよ。」
慧 「付き合うまで行くことないよ。絶対。」
宏太「決めつけんなって。お前結構顔いいんだから。」
慧 「だよねー。」
宏太「自画自賛...。でもガチめな話...作ろうとすりゃできるだろ。思い切ってさ告ってみろよ。」
その言葉に 俺さ、 と返してしまった。
とっさに出た言葉に止めることはできなくて、
慧 「薮が好き。」
これが人生初の告白。
そして、
宏太「...ごめん。俺、好きな人がいる。」
人生初の失恋。
。
カーテンコールに耳を塞いで。�窟�←カーテンコールに耳を塞いで。�機�ybin）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫チャロ(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます。ボチボチ、頑張りますね。 (2017年2月28日 3時) (
レス) id: 1b288ff388 (このIDを非表示/違反報告)
猫チャロ(プロフ) - はるさん» ありがとうございます。 (2017年2月28日 3時) (レス) id: 1b288ff388 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - チャロ君!!楽しみにしてました！これからも頑張って下さい!!お話しとても面白いです！ (2017年2月26日 6時) (レス) id: d7def24883 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 新作楽しみにしてました！どのお話もとても面白いです！ (2017年2月25日 22時) (レス) id: a3cc4ec245 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
