俺から離れないで...? 【Inoo & Yabu】

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薮side




家に帰ってきて、慧をベッドに寝かせ



俺はお風呂に入る



シャワーだけ浴びて、髪も乾かさないで慧と同じベッドで寝た。



次の日の朝。



ハッと目が覚め隣を見ると、俺の服を握って寝てる慧



髪を撫でると少し声を出して目を開けた



薮「おはよ。」



伊野尾「おはよ、」



まだ目がしっかり開いてなくって、声も眠そう



薮「これからご飯作るけど、慧お風呂はいってきな。シャワーだけだけど、」



伊野尾「うん、はいる」



俺が布団から出ると、一緒に出てくる慧



リビングに行ってもずっと後ろにいる



薮「どうしたの？」



伊野尾「...ううん、何でもない。お風呂は行ってくる」



ずっと服をひっぱっていた手が取れて、ノロノロお風呂に向かって歩いていく



なんか変だなと思いながらも急いでご飯を作る



15分くらいすると髪から水が垂れるほどビチョビチョでお風呂場から出てきた



タオルを頭にのせて、コッチに来たと思ったら背を向けた



...ふけって事かな笑




薮「ソファ座って」



さすがにキッチンで髪を拭くわけにはいかないから、ソファで髪を拭いてあげた



拭いてるときも、ご飯を食べてるときも無口な慧



薮「何かあった？やっぱり変」



そう言ったって、



伊野尾「ううん、何もない」



しか返ってこなかった



薮「今日、裕翔のところ行こっか」



伊野尾「うん」



裕翔は児童養護施設から里親に引き取られて、今小児科医をやってる



慧が調子悪いと俺が無理矢理連れて行くんだけど、



今日は嫌とも言わずに、



素直にいくと言った、



これが彼なりのSOS




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