俺から離れないで...? 【Inoo & Yabu】

ﾟ.+° 10 ﾟ+.ﾟ　〜２人の過去〜 ページ11

薮side




その日から俺は慧と仲良くするようになった




周りからは色々言われたし、痛い目線向けられた



でもそんなの気にしなかった



俺に里親ができた時



その家庭はお金持ちだったから他の人は、行ってこいって言ったけど



ふと頭に浮かんだ慧の顔



でも体験だけと思って、一泊二日その家に泊まった



その家に行っても、夜寝ようとしても頭の中は慧でいっぱいで



離れていると自分の中の何かが、欠けたかのよな、崩れるような気がして



帰りたいと自分から言った



帰ると先生たちには何で？という顔をされて



皆には良いチャンスなのにといっぱい言われたが



断って、慧の元へと急いだ



慧の部屋に行くと



伊野尾「俺、１人でも大丈夫だから、



１人だって...慣れてるし、



宏太はあの家に行った方が幸せでしょ



俺の事なんて...」



って、



初めてあった日みたいに、部屋の端で丸まってた



その時思った



俺も慧もお互い欠かせない存在になってるんだって



薮「絶対慧のそばから離れない



慧のこと捨てたりしない」



ってこの日抱きしめながら言ったんだ



そしたら慧は



伊野尾「俺から離れないで..？俺を..捨てないで、」



って眉を下げて、泣きながら言った



薮「うん。わかってる。ずっとそばにいるから」



この日２人で約束した



どうしても離れないといけないその日まで、絶対に離れないって



指切りげんまんをして、初めて...笑う慧をみた



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