キターーーーーー！！ ページ7
麻「結構遠くまで来てたねぇ。」
麻衣がスマホを見ながら言った。
スマホ画面を覗き込むと、確かにかなりの距離を移動していた。
蒼「僕たちこんな移動してたの！？」
麻「なんか疲れてきたとはおもってたけど。」
「麻衣だいじょうぶか？」
麻「うーん、ちょっと休憩したいかな。」
「それじゃ、ここで休むか。」
俺は道の脇のちょうどいい段差のところに座った。
麻「そこに座って大丈夫？」
蒼「車とか通ってないから大丈夫じゃない？」
「大丈夫大丈夫。」
そんな会話をしながら蒼は俺の隣に座った。
麻衣も
麻「蒼くんも座るなら・・・。」
そう言って蒼が座ってない方の俺の隣に座った。
「この後どこ行こ？」
麻「せっかくなんだから、気のままに歩いたらいいんじゃないかな。」
蒼「麻衣がスマホ持ってるし、何とかなる。」
麻「私への信頼が凄い。」
「そうやって言って、俺を三門市から出すなよ。」
蒼「ああ〜、そんなことあったね。」
麻「その時はAいなかったけどね。」
なんとこの二人、俺がいないときに自転車に乗っていたとはいえ、いつの間にか三門市を
出て行ってしまって迷子になったという過去持ちなのだ。
しかも、そのとき小学２年生。
麻衣がまだスマホを持っていないときだった。
その時は、たまたま通った車を追いかけていったらいつの間にか三門市に戻れていたらしい。
蒼「今スマホあるから大丈夫でしょ。」
「それでもやめてほしいな。」
蒼「善処はする。」
「確定させて！？」
麻「あはははは。」
そんな風にワイワイしていた時だった。
バチバチバチッ
「「！？」」
バッと上を見上げると、黒い筋が見えた。
(まさか！)
立ち上がって黒い筋が見えた方を見ると
(あれってやっぱり・・)
少し先の所に「ゲート」が出ていた。
(もうこれではっきりしたな。)
ここは
ワールドトリガーの世界だ。
やっっっっっっっっっとネイバーキターーーーーー！！
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作者名：ピースマン | 作成日時：2022年2月22日 15時
