[ワールドトリガー]転生したバカはマブダチたちと頑張る (ページ46)

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珍しいコンビページ46

(海斗視点)

蒼「ごめん待った？」

スマホから目を離して声が聞こえた方を向くと蒼空が立っていた。
オレはベンチから腰を上げて首を振りながら言った。

「全然。少し前に来たばっかだしむしろ、もうちょっと遅くても大丈夫だった。」

蒼「ふーん。」

「興味なくすの早すぎない？」

そういうと蒼はツーンと明後日の方向を向いた。
そういうところあるよなお前マジで。

蒼「それより、買うものあるから早く行こ。」

「了解ー。」

歩き出そうとしたところでオレはあることに気づいて蒼に声をかけた。

「そういえば傘持ってないのか？」

蒼「ん－？嗚呼、あるよ。」

「何でさしてないんだよ。」

今は小雨だが雨が降っていた。
傘を持ってるなら差せばいいのにと思いながら言うとすぐに答えが返ってきた。

蒼「めんどくさいから。」

「やっぱりそれかよ。」

蒼「それを言うなら海斗も傘さしてないけど。」

「そういえば。」

思い出してそういえばオレも傘さしてなかったなと思う。
普通に忘れてた。

蒼「何でさしてないの？」

「まあ、家出るときにどうせ蒼が傘持ってくるだろなーって思って持ってこなかった。」

蒼「つまり、持ってくるのがめんどくさかったと。」

「いえす。」

僕と同じじゃん、と蒼はクスクスと笑った。
で、オレもつられて笑った。
爆笑まではいってないけどな。
結局オレらは傘を差さずに歩き始めた。

＊

「んで、何買うの？」

蒼「あれ？言ってなかったっけ？」

「聞いてない聞いてない。」

蒼「言ったと思ってたんだけどなー。」

さて、いきなりですが問題です！
今オレら二人は何処にいるでしょう！
正解はごく普通の服屋です！
そして、オレは何でここに連れてこられたかは全く分かりません！
んで、オレは蒼に答えを求めた。
蒼は納得のいかない顔で言った。

蒼「自分の服のサイズが合わなくなってきたから海斗に服選び手伝ってもらおうかと。」

「・・・何か言われたような気がする。」

蒼「ほらー。やっぱり言ってたじゃん！」

「ごめんごめん。」

そういいながらなるほどと思った。
蒼はマブダチの中でも一番服に対してこだわりがなく、大抵Ｔシャツかパーカーしか持ってない。
しかも、センスも壊滅的で、あのAにすら引かれたことがある。
だから、センスが超あるオレに頼んだろうな。

蒼「何か変なこと考えてない？」

「変な事じゃねーよ！」

おい、そんな目で見るな。
普通の事しか考えてないぞ。