[ワールドトリガー]転生したバカはマブダチたちと頑張る (ページ33)

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バカによるおバカな実況ページ33

(海斗視点)

「ふ～疲れた～。・・・ん？何あれ？」

ブースから出ると、なんか妙にざわついていた。

「何かあったのか・・・？あっ、そういう事か。」

たくさんの人が向けている視線を辿って、画面を見たオレはざわついている理由が分かった。
Aと原作キャラである香取先輩と戦っていた。
戦い自体は米屋パイセンのときと同じようにハイレベルな戦いだったけど、
点数はどんどん空いてっていた。
香取先輩の動きもいいけど、動きのほとんどがAに見切られてしまっていた。
まあ、オレの時もほば完璧に見きられてたからしょうがないと思う。
オレって結構早い自信あんだけどなー。
Aと戦ったらその自信がどんどん削れていくんだよ。
悲しすぎるわ。
ていうか、もう４－０になってんじゃん。

「こりゃあ、香取はAの噛ませ犬だな。」

オレ、今度香取先輩をA被害者の会にでも誘おうかな。
そんなことを考えていると五回戦目に突入していた。

今までの試合と同じように香取先輩が傷を負っていく。
でも、香取先輩も流石に慣れてきたのかAに反撃をしていた。
それでも簡単に当たらないのがあいつ。
いくつか斬撃は当たってたが、香取先輩の方が重傷だった。

(これはこの試合もAの勝ちかな)

そう思いながら二人の試合を見ていた。
すると、香取先輩がAに仕掛けた。
さっきよりも速い攻撃でAを翻弄していく。
Aも少しだけきつくなっているのが分かった。

「でも、このままじゃ、あの人は勝てないだろな。」

速い斬撃の中、ふと、香取先輩が肘からスコーピオンを出した。
完全な死角だったため、普通は気づかないだろう。
でも、Aはそれに反応し、体をのけぞってそれを避けた。

(あれはAじゃなかったら当たってただろなー)

そう思った時だった。
香取先輩が体をのけぞったAの胴に蹴りを入れようと足をあげた。
Aは驚いた様子でそれを弧月で受け止めた。
よく見ると香取先輩の足からスコーピオンが出ていた。

(あれ当たってたら危なかったなぁ。単純だけど、まあまあ嫌な奴だなあ)

というか、弧月を受け止めてんのにあの行動に出るとは流石にAも予想できないだろ。
Aはそのままじゃ、どうしようもないからなのか、そこに弧月を置いたまま体をのけぞった。
その時だった。

ブスッ

スコーピオンがAの胸を刺した。

[[坂本トリオン供給器官破損緊急脱出]]

(何が起こった？)