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「Aちゃん、ミンギュと何もない?」
『何もないに決まってるじゃん。友達なんだよ?』
「俺不安でしょうがなかった。Aちゃんのこと取られたらどうしようって」
昼間のラーメン屋での態度が嘘みたいに、消えそうな声でそう呟く。
小さなクローゼットの中、2人でくっついていると、とくんとくんとウォヌの心臓の音が伝わってきて、安心する。
背中を撫でてみる。背骨が浮き出ているので無意識に指を沿わせると、くすぐったそうに身をよじった。
『ウォヌ、明日仕事終わってから映画行こうか?行ったことないよね、映画館』
こくりと頷いた黒髪が顔に触れてくすぐったい。
『じゃ決まりね』
「…デートってこと?」
『まぁ、そうなるかな』
「やった、デート」
噛みしめるように、そう呟いた。
『もう拗ねてない?』
「最初から拗ねてなんかないさ」
『ふふ。ウォヌ、こっち向いて』
ウォヌが私の下からゆっくりと視線を上げる。やっと目が合ったので安心した。私も結局会いたかったんだ。
「Aちゃん今日ここで一緒に寝る?」
そう言いながらおでこをこつんとぶつけてきた。
『え、それはちょっと狭いかも』
「くっつけば大丈夫」
『やらしいことしない?』
「んー、それはわかんない」
思わず顔を離す。
『もう!』
ウォヌは戸惑う私に構うことなく、クローゼットの扉を閉めた。
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みぃ - ウォヌがかわいすぎて…。他のメンバーも出ていて、楽しませてもらいました!完結おめでとうございます! (2019年8月13日 12時) (レス) id: 5d20a0b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - この作品が本当に好きで、無性に読みたくなり3度目をあっという間に読み終えてしまいました。変態なおぬと、可愛らしい夢主さんにとっても癒されます。こんなに可愛いが詰まった作品に出会えて幸せです…。遅くなりましたが、完結お疲れ様でした!長文失礼しました。 (2019年7月8日 15時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ミバン(プロフ) - ユウリシャンexoさん» 温かいコメントありがとうございます!とても嬉しいです!今後も諦めずにぐいぐい来るミンギュとウォヌとの三角関係とかも楽しそうですよね。スニョンゆくゆくはカフェの常連になりウォヌと仲良くなるのかな〜と思っています!これからもどうぞよろしくお願いします^ ^ (2018年8月16日 0時) (レス) id: 29afe14193 (このIDを非表示/違反報告)
ユウリシャンexo - とっても良かったです!ウォヌかっこいいし、可愛いかったです。こんなウォヌも、いいかもしれません。ホシ(スニョン)も良かったです。ちなみに、ミンギュもです。そして、完結おめでとうございます!そしてありがとうございました!またセブチメインの小説待ってます (2018年8月14日 10時) (レス) id: 118165da57 (このIDを非表示/違反報告)
ミバン(プロフ) - ひま。さん» ひま。さま コメントありがとうございます!何回も読み返して頂いているとのこと、本当に本当に嬉しいです(ToT)少しでも楽しんでいただけるように、また長編も書きたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いします^ ^ (2018年7月30日 23時) (レス) id: 29afe14193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミバン | 作成日時:2017年12月24日 2時