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びっくりして振り返ると、開いたドアの隙間からウォヌがじっとこちらを見ていた。
『わっ……………!!』
とっさのことに固まっていると、ウォヌは何も言わず、数秒見つめた後そのまま去っていった。
ま、また裸を見られた…何だよ、いつからいたんだ…。しかも無言で去っていくなんて…せめて何か言ってよー!
パジャマを着て恐る恐るリビングに戻ると、ウォヌはソファーでテレビを見ていた。
「あ、Aちゃんただいま」
にっこりと優等生の笑顔。
「おかえり…」
「ふふ、今日も綺麗だね」
またテレビに視線を戻してチャンネルを変えている。
なんなんだ?さっきのはなかったつもりにする気?追求するのもなんとなく気が引けたので、とりあえず置いておいて夕飯の準備に取り掛かった。
ハンバーグの具材を全部ボールに入れて、手でこね始める。
すると、すっとウォヌが後ろにくっついた。
『ん?』
「美味しそうだなぁ」
「まだだよ、もう少し待っててね」
「違う。Aちゃんのお腹のおにく」
『なっ…!やっぱり見たんだ!バカバカ!』
後ろからお腹のあたりを容赦なくつまんでくる。
「だって、扉が開いてたから」
『だからって見たらダメでしょ!』
私の言葉にも堪えないウォヌは、おもむろに腰に手を添えてきた。するとその手が少しずつ下がってくる。
「お尻も可愛かった」
『え!ちょっと、』
手がさらさらと撫でながら感触を確かめている。料理のせいで手が塞がっているので、抵抗しようにも何もできない。
「Aちゃん、何か隠してない?」
『え?』
突然声色が変わったので驚いた。
「俺のいない間に誰か来てたよね」
コーヒーカップも洗って片付けたし、ミンギュがいたのは短時間なのに、なんでわかるんだろう。
『来てたけど…』
ウォヌの手の動きが止まる。
「やっぱり。なんとなく空気でわかった。ミンギュだろ」
『うん、お母さんから頼まれた書類持って来てくれた』
「はぁ…あのさぁ」
不機嫌そうなため息がすぐ後ろで聞こえた。
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みぃ - ウォヌがかわいすぎて…。他のメンバーも出ていて、楽しませてもらいました!完結おめでとうございます! (2019年8月13日 12時) (レス) id: 5d20a0b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - この作品が本当に好きで、無性に読みたくなり3度目をあっという間に読み終えてしまいました。変態なおぬと、可愛らしい夢主さんにとっても癒されます。こんなに可愛いが詰まった作品に出会えて幸せです…。遅くなりましたが、完結お疲れ様でした!長文失礼しました。 (2019年7月8日 15時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ミバン(プロフ) - ユウリシャンexoさん» 温かいコメントありがとうございます!とても嬉しいです!今後も諦めずにぐいぐい来るミンギュとウォヌとの三角関係とかも楽しそうですよね。スニョンゆくゆくはカフェの常連になりウォヌと仲良くなるのかな〜と思っています!これからもどうぞよろしくお願いします^ ^ (2018年8月16日 0時) (レス) id: 29afe14193 (このIDを非表示/違反報告)
ユウリシャンexo - とっても良かったです!ウォヌかっこいいし、可愛いかったです。こんなウォヌも、いいかもしれません。ホシ(スニョン)も良かったです。ちなみに、ミンギュもです。そして、完結おめでとうございます!そしてありがとうございました!またセブチメインの小説待ってます (2018年8月14日 10時) (レス) id: 118165da57 (このIDを非表示/違反報告)
ミバン(プロフ) - ひま。さん» ひま。さま コメントありがとうございます!何回も読み返して頂いているとのこと、本当に本当に嬉しいです(ToT)少しでも楽しんでいただけるように、また長編も書きたいと思いますのでこれからもどうぞよろしくお願いします^ ^ (2018年7月30日 23時) (レス) id: 29afe14193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミバン | 作成日時:2017年12月24日 2時