【top4】謎は深まるばかり2 (ページ15)

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ファイティングポーズページ15

『くぅ〜っ、眠い、重い』

現在、朝5:22。

なぜこんな時間に大掛かりな荷物を持ったレディーが1人でどこかに向かっているかと言うと、

キヨくん明日の朝なんかある?
キヨくん出来たら最俺ハウスにこの前の機材持って来れたりしないかなと思ってさ

コイツのせいだ。

昨晩スマホを開けば夕方にキヨくんからLINEが来ていた。

まぁ別に用事も無いし外出る機会も無かったし、たまには気分転換になるだろうと思い、断る理由もなくOKと返事をした。

挙句The朝方な暗闇の中、1人で最俺ハウスへと向かっていた。

『こんな可愛いレディーが痴漢とか誘拐にあったらどう責任とんだあの猫っ！！』

あまりの重たさに思わず愚痴がこぼれつつも、久しぶりにキヨくんに会える事を考えればまあなんとか耐えれた。

普段の私はキヨくんに会える事が嬉しいなんて絶対無いだろう。

ああ疲れてんだな私。そんなことを思っていた時、

？「あの〜、」

背後から男性の声と共に肩に手を置かれた。

え、

先程まで自分で不審者やら痴漢やらのワードを頭に浮かべていた為、無意識に怖さが上り詰めてきた。

どうしよう。

？「え、？」

『え。

フジくん、？』

フジ「ぷっ、www何してんのwww

Aちゃん、？だよね」

顔を見た瞬間すぐ様フジ君だと分かった。

そんなフジくんがなぜ私を見て笑っているのだろうか。

『あ、』

この機材を持って走り逃げ去ることは不可能だと思った私は、瞬時に後ろに振り向きフジくんに至近距離でファイティングポーズを取っていた。

フジ「なにそのポーズwwwwwwどこで習うのwwww」

やばい。恥ずかしい。焦り過ぎて的確な判断が出来ていなかった。

そんな中フジくんはお腹を抱えて笑い続けている。

フジ「Aちゃん顔赤いってwwwww』

いやそれはこっちのセリフだよフジくん、、

フジ「はぁ〜www

そいえばなんでAちゃんがこんな時間に？」

私の手に持っている大きな機材を見ながら聞いてきたフジくん。

『あ、これキヨくんに頼まれてて、最俺ハウス持ってくところで』

フジ「え？キヨが？こんな大荷物を？Aちゃんに？

俺も今から向かうとこだから持つよ

よいしょっと、、女の子はコレは重たいよねぇ〜」

フジくんはサッと私の手から機材を取れば"重かったでしょ"と優しく呟いた。

『あ、ありがとうございます』

フジ「俺が通りかかって良かったわ〜もう近くだし行こう。俺がキヨに怒ってやるわ」