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昼休みが終わると、私を待っていたのは魔法生物飼育学の授業だった。
「きっと下らない授業だな。」
「占い学よりマシだといいわね。」
ドラコとパンジーの言葉に苦笑する。
それよりも、吸魂鬼にやられたポッターの話だ！とドラコはクラッブ、ゴイルに飛びついてゲラゲラ笑った。
「みんな柵の周りに集まれ！」
一段と大きな声をハグリッドが張り上げる。
「さーて、イッチ番先にやるこたぁ、教科書を開くこった。」
その言葉を聞き、私は指定された教科書に目を落とす。目を瞑り、寝ている本の怪物を緩く撫でると、本がぱらりと開いた。
「ふぅん、そう開けるのか。」
私の動作を見たセオドールも同じように本を開く。
本の開き方を知らない生徒の大半はハグリッドに野次を飛ばしていた。
気を取り直し、ドウドウと声を上げながら、ハグリッドは魔法生物を連れてきた。
「ヒッポグリフだ。美しかろう？え？」
本でしか見た事のなかった半鳥半馬の生物を実際に見て、つい心が踊る。輝くような毛並みが風になびいて、なんとも神秘的だ。けれど、余りの大きさに少しの恐怖も感じた。
「こいつらは誇り高い。絶対、侮辱してはなんねぇ。かならず、ヒッポグリフのほうが先に動くのを待つんだぞ。」
そう言うと、ハグリッドは誰が一番乗りだ？と周囲を見渡した。
当然誰も名乗り出ないだろうと思ったが、ポッターがただ1人立候補した。
「よーし、そんじゃバックビークとやってみよう。」
「さあ、落ち着け、ハリー。目を逸らすなよ。」
ゆっくりと近づくポッターをヒッポグリフは凝視していた。それ、お辞儀だ、とハグリッドがポッターに指示をする。しかし、ヒッポグリフは警戒を解かないまま、ポッターを睨む。唾をごくりと飲む音が聞こえた。
彼が一歩二歩交代したその時、ヒッポグリフは前足を折り、お辞儀のような姿勢を取った。
「やったな、ハリー！よーし、触ってもええぞ！嘴を撫ぜてやれ。」
ポッターは渋々ヒッポグリフに近づき、嘴を撫でた。するとヒッポグリフはそれを楽しむかのようにとろりと目を閉じた。
「よーし、そんじゃ、ハリー、こいつはおまえさんを背中に乗せてくれると思うぞ。そら。」
ポッターは今にも勘弁してくれと言いたげな顔をしながらヒッポグリフの背中に股がった。すると何の前触れもなしに、大きな翼がポッターの左右で開いた。
ヒッポグリフとポッターは豆粒大に見えるほど遠くへと羽ばたき、飛び去った時の風だけがここに残った。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
