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次の朝、私はいつものメンバーと共に朝食をとっていた。
ドラコは朝から元気で、ディメンターを前にして気絶する振りをしていた。どうやら昨日、ポッターが″こんな目″にあったようで、それを再現しているらしい。
スリザリン生がそれを見て笑っている中、セオドールは苦手なトマトを私の皿に放り投げたあと、目をふとこちらにやった。
「ああいうのはいいのか？」
『ん？ドラコの事？…じゃれてるうちは目を瞑る。じゃないとキリが無いでしょう？』
私が眉を下げてこっそり笑うと、同意するように彼も口角をあげた。
「そういえば、あんたは選択科目何にしたの？」
話題を知ってか知らずかパンジーは私に聞いた。
私が数占い学魔法生物飼育学だと答えると、占い学は？ともう一度聞いた。
『とってないわ。』
「うそ、何で？」
『ううん、占者によって結果が変わる不確定なものって好きじゃなくて…』
じゃあテストどうすればいいのよ！と私に懇願するような目を向けられても、私にはどうしようもできないのだ。
「A。」
肩に加わった重みの方へ目を向けると、ザビニが私の方へ手を置いていた。
「数占い学、一緒だったよね？行こうよ。」
『そうね、もう行こうか。』
1年経ち、さらに端整になった彼の顔に惚れ込む女性達の視線が痛い。けれども、私と同じくらい彼もその視線を感じているだろう。
パンジーの非難を背中に受けながら、私は数占い学の教室へと向かった。
数占い学は私にとって、面白いとも面白くないとも言えない、まあまあの授業だった。先生の話を聞いているとザビニも少し退屈に感じたのか、私に身を寄せてこちらを見つめた。
アクアマリンのような煌めいた瞳が私を射抜く。私がそれに答えるように目を彼に向けると、彼は甘い笑顔を私にみせた。
「…綺麗だね、A」
『同じこと思ってたわ。』
「ほんと？気が合うね。」
再度黒板へ移した彼の横顔を見て、私はふと前のやり取りを思い出した。
『ねえ、ザビニ。』
「なんだい？」
『前、私と貴方が似てると思ったって言ってたわよね？似てるかしら？』
私がそう言うと、彼はわざとらしくああ、と小さく声を出した。
「そうだね、一見似てるけど、本当は凄く似てない。正反対なくらいにね。」
『どういうこと？』
「そのままの意味だよ。」
そう彼が言ったところで、チャイムが教室中に響いた。
デジャブを感じながら彼を見ると、少しだけ寂しそうな笑顔でこちらを見ていた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
