おまけ ページ50
休載中に書いたバレンタインでの1幕のお話を置いていきます。
例年通り、私の部屋はプレゼントで溢れかえっていて、愛の妙薬の匂いで充満していた。
溜息をつきながらも、ふと興味が湧いた。
『まずくなったら、誰かが止めてくれるわよね。』
そんなお気楽な考えで、私は愛の妙薬を1瓶飲み干した。
___そして私にはそこからの記憶が無い。
・・・
いつも通り、俺は談話室で本を読んでいた。
そして、いつも通り、彼女は階段を降りてきた。
Aに目をやった。
彼女は目が合うと、少しだけ瞳孔が開いた。
『セオドール』
俺は恋愛に興味がないから、よく分からないが、その声はきっと愛おしいものに向けるような、甘ったるい声色だった。
彼女は階段を覚束無い足取りで降りてくる。最後の一段を降りる時、彼女は躓いた。それを支えてやる。
「何をしたんだ、お前」
『ふふ、セオドール。』
彼女は妖艶に笑うと、俺に抱きついた。
体が固まる。これはなにかの冗談か、それとも夢か？
ぱたぱたと生徒達が起きてくる音がした。
ああ、今日はきっと面倒な日になる。長い長い一日の始まりに辟易した。
・・・
大広間で朝食を取っていた。
隣にはルーピンが座っており、朝から気分が悪い。
だというのに、生徒はいつもよりざわめいており、より私をイラつかせた。
そのざわめきは誰かを中心として起きていた。
そして、その″誰か″は自分が良く知る人物だった。
『セオドール、離れないで』
「はぁ…」
それはAだった。Aはセオドール・ノットに抱きついて、離れなかった。まさか、ノットが…
つい、椅子を立った。
隣のルーピンが含み笑いをした。ああ、腹立たしい。
私の視線に気づいたのか、ノットはAを引きずりながら私の方まで来た。
「スネイプ先生、こいつ愛の妙薬を飲んだみたいです。解毒薬お願いできますか？」
『… …はぁ。愚かだな。後で私の部屋に連れてこい。』
自分のため息は、呆れなのか、安心なのか。きっと前者だろう。そう思いながら、彼女に零す文句を考えていた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
