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「さすがドラコね！」
パンジーはぴょんぴょんとドラコの周りを跳ねた。ドラコは当然だろ、という顔で多くの歓声に答えていた。
この騒ぎはスリザリン対レイブンクローのクディッチ戦において我がスリザリンが勝利を収めたためだった。勿論私も彼に拍手を送った。その夜はお祭り騒ぎだった。
『はぁ…』
「辛気臭いな」
魔法薬学の授業中、セオドールは流し目で私を見た。調合を進めながら、私は彼に目を向ける
『最近色々あって…、毎日デスイーターにでも会ってるような気分。』
「それ、俺の前以外で言うなよ。」
『ごめん、気を抜きすぎたわ。』
スリザリン生にはデスイーターの両親を持っている子も少なくない。その中で先程の発言をしたら、心象が悪いなんてものではない。
「だけど、珍しいな。あいつらに嫌悪感を持ってるスリザリン。」
『…そうね、身内に居たならまた違ったかも。そういう貴方は？』
セオドールは嬉しそうに私にそう言った。
セオドールもデスイーターにいい印象を持っていないのか、そんな思いを込めて私は手を動かしながら彼に答えた。
「…俺も、嫌いだ。… …占い学といい勝負くらいには。」
『それ、相当ね。』
彼の瞳にちらりと憎しみの炎が見えた気がした。私は彼の答えに笑いながらも、その炎を見ないフリした。
「…随分呑気だな。」
そんな時、頭上からテノールボイスが降ってきた。
先程のデスイーター批判の会話を聞かれていたようだ。
「今日の薬の出来栄えに大きく期待させて頂こう。」
私とセオドールは顔を見合せ、肩を竦めた。
暫くして、グリフィンドール対レイブンクローのクディッチ戦があった。私は監視のために試合を見に行ったが、無駄足だった。
ポッターは自分で吸魂鬼を追い払い、スニッチを掴み、自寮を勝利に導いたのだ。
『…最近なんの力にもなれてない気がするわ。』
守護霊呪文を出せない自分と出せるポッター。劣等感を抱かずにはいられなかった。
コン、コココンと地下の重い扉をノックした。
じきにドアが音を立てて開いた。
「…なんだ、その変なノックは」
『気分が落ち込んでるので、ノックぐらいは元気よくと思って。』
教授はいつもと違う様子の私を奇妙なものを見るかのように凝視した。そんな彼を通り抜けて、部屋へ入り珈琲を入れた。
『どうせなら今後あのノックにしましょうか。私が来たってわかりやすいでしょう？』
掴みきれない私の雰囲気に教授は更に眉をしかめた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
