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学期が始まり、生徒が戻ってきた。
みんなの土産話を聴きながら、私はフクロウ便で届いた一通の手紙を盗み見た。
″今夜8時、魔法史の教室へ リーマス・J・ルーピン″
「次学期の1月に呼び出すかもしれない。楽しみにしていてね」と言っていたあのことに違いないだろうが、なぜ夜に呼び出すのか。疑問符を浮かべながら、私は友人たちの話にまた耳を傾けた。
「やあ、来たかい。」
「A？」
『先生…とポッター？』
時間通りに教師を訪れると、そこにはルーピン先生とポッターが居た。ポッターに「そう、Aも一緒だ」と言うと、彼はさて、と杖を取りだした。そして、私達も同様に杖を出すよう指示した。
「私がこれから君に教えようと思っている呪文はOWL資格をはるかに超える。『守護霊の呪文』と呼ばれるものだ」
私は内心、えっと声を出してしまうほどに驚いた。予習をしている自分でさえ未だ挑戦したことのない呪文だ。
「どんな力を持っているのですか？」
「そう、呪文がうまく効けば、守護霊が出てくる。これが吸魂鬼との間で盾になってくれる」
ルーピン先生は私に視線を向けた。「勤勉なAの事だから、君の助けになるかと思ってね。独断で誘ってしまった。」
勿論、助けにはなりますが…守護霊呪文には幸福な想い出が必要になる。
私にはできる気がしなかった。
「守護霊ってどんな姿をしているのですか？」
「それを創り出す魔法使いによって、違うものになる」
「どうやって創り出すのですか？」
「呪文を唱えるんだ。
ポッターは呪文を小声で繰り返した。先生は練習してみようか、とポッターを箪笥の前に立たせた。なるほど、ボガートを用いるのか。
先生が箪笥を開けるとゆらり、と吸魂鬼が箱の中から立ち上がった。
「…
ポッターは呪文を何度か唱える。しかし、守護霊はやってこなかった。そのまま彼は吸魂鬼に飲み込まれる。そして、崩れるように膝から倒れた。
先生はそれを受け止めると彼を軽く揺すった。すると、ポッターは目を覚ます。
「さあ――」
先生が蛙チョコレートをよこして、ポッターを気遣う。ポッターは呼吸を整え、やります、と立ち上がった。
そして先生はもう一度箪笥を開け、ポッターは呪文を唱えた。
「
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
