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「ポッター夫妻は、自分たちが『例のあの人』につけ狙われているとダンブルドアから知らされ、『忠誠の術』が一番助かる可能性があると言われた」
ファッジは低く唸るような声でコソコソ話した。ロスメルタは忠誠の術とはどのような術かと問うた。
フリットウィック先生は、一人の、生きた人の中に秘密を魔法で封じ込め、選ばれた者は『秘密の守人』として情報を自分の中に隠す術だと告げた。
「それじゃ、ブラックがポッター夫妻の『秘密の守人』に？」
「当然です」
ロスメルタの問いに今度はマクゴナガル先生が答えた。そして1週間もしないうちに、ブラックは裏切ったとそう告げた。
そして、ハグリッドはブラックを貶す中でポッターにとって驚きの事実を告げた。
「俺がハリーを迎えに行った時、ブラックが現れた。そんで言ったんだよ、″ ハリーを僕に渡してくれ。僕が名付け親だ。僕が育てる″ってな。」
ポッターの方に視線をつい移す。彼はそれを知らなかったようで、目を大きく見開いて拳をぶるぶると震わせていた。
「ブラックは最終的にピーター・ペティグリューに見つけられたんだ。奴もポッター夫妻の友人だった。しかし彼は、死んでしまったのだ…残ったのは指1本だけだった。」
ファッジは身震いしてそう言った。
それから先生達は席を立ち上がり、三本の箒を去っていった。
ハーマイオニーやウィーズリーと共にポッターを気にかけるが、返事はなかった。
私達はこっそりとホグワーツへ戻った。ドラコ達に前回と同様、お土産を貰った時は心が痛くて上手く笑えなかった。その後、私は自寮の部屋に戻り、今日知った出来事を整理していた。
『ブラックがポッター夫妻を裏切る。…ピーターがブラックを告発、と…。』
こうなると、ポッターは間違いなくブラックに復讐するだろう。より一層監視を強化すべきなのかもしれない。
そこまで考えて、私は本来やろうとしていた事をあっと思い出した。
『ごめんね、今日は沢山持ってきたから。』
黒い犬の頭を撫でながら、私はパーティでも出来そうなほどの軽食を彼に差し出した。黒い犬はいつも通り勢いよくご飯を平らげる。
『ポッターに誘われて、つい忘れちゃってたわ。』
私がそう言うと、彼は耳をぴんと立てて、私を見つめた。
『どうかした？なにか気になることでも？』
私がそう言うと、彼は見つめるのをやめて食事に戻った。
一体なんだったのか、私は深く考えずにただ彼の頭を撫でた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
