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『遅れてしまってごめんね。はい、どうぞ。』
ブラックの件から数日経ち、ホグワーツの話題はブラックのことで持ち切りだった。そんな中、私は黒い犬へご飯を与えに来ていた。
彼には少しだけ疲れが見えた。しかし、相変わらず勢いよくご飯を食べた。食べ終わると草花の上に寝そべった犬を私はゆっくりと撫でた。
『明日はクディッチがあるのよ。』
グリフィンドール対ハッフルパフ戦が明日に控えていた。
『…天気が悪くなるようだから、雨宿りでもしてね。中に連れて行ってあげたいけれど、貴方は大きくて目立つから。』
私が彼を撫でたその時、大きな鐘の音が聞こえた。
いけない、一限目は闇の魔術に対する防衛術だ。
私は彼を最後にひとなでして、森を離れた。
「ギリギリだな」
教室に入ってきた私に軽く手を挙げ、セオドールは自身の隣の席に私を誘導した。
『変わった友達が出来てね。』
そう言いながら席に着くと丁度授業開始の鐘が鳴った。
ガチャリとドアが開けられ、入ってきた人を見て私は目を疑う。
あれは、スネイプ教授だ。
教室内にざわめきが広がる。それを気にもせず、教授は当然のように教壇に立ち、教科書を開いた。
「あの、ルーピン先生は？」
そう問いを投げたのはポッターだった。
「今日は気分が悪く、教えられないとのことだ」
授業が出来ないほどの体調不良とは、相当重い症状が出ているようだ。教授の仕草を目で追うと、彼は教科書の一番後ろまでページをめくっていた。
「我々が今日学ぶのは、人狼である。」
「でも先生、今日はヒンキーパンクを…」
「三九四ページをめくれ。全員、今すぐだ。」
教授はハーマイオニーの声を跳ね除け、声を鋭くした。それを感じ取り生徒全員が教科書をめくった。
教授は最近脱狼薬を調合していた。今日も順番を変えてまで人狼についてを学ぶ。何だか変だ。まるで今すぐに人狼に対策を講じなければならない状況に陥ってるかのような…
「人狼と真の狼とをどうやって見分けるか、わかる者はいるか？」
「狼人間はいくつか細かいところで本当の狼と違っています。狼人間の鼻面は…」
ハーマイオニーがただ1人挙手していたのを無視し、教授は説明を始めた。彼は一通り人狼について説明したあと、人狼の見分け方と殺し方についてをまとめるレポート課題を出した。
不満の声が飛び交う中、私は教授の真意が何なのか頭を悩ませていた。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
