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私達は闇の魔術に対する防衛術の教室につくと、それぞれの寮生の元へ向かった。
ハーマイオニー達と入ってきた私を特に咎めることなく、パンジーは遅いわよ、とただ私を小突いた。
「やあ、みんな。教科書はカバンに戻してもらおうかな。杖だけあればいいよ」
チャイムがなったと同時に、闇の魔術に対する防衛術の先生、ルーピン先生が入ってきた。教室に入るなり、私に着いてきてと先生は私達を教室の外へ先導した。
途中、ピーブスに邪魔されそうになったが、先生は逆詰め呪文を唱え対処した。良かった、今年の先生はまともそうだ。
連れてこられた先は職員室で最後尾で中へ入ると、スネイプ教授が椅子に座っていた姿が見えた。ルーピン先生が職員室の扉を閉めようとすると、教授は「ルーピン、開けておいてくれ。私は、できれば見たくないのでね」と席を立った。
そして教授はドアの前で一旦足を止め、意地の悪い笑みを浮かべた。
「ルーピン、たぶん誰も君に忠告していないと思うが、このクラスにはネビル・ロングボトムがいる。この子には難しい課題を与えないようご忠告申し上げておこう。」
私が教室に残って彼に言った不満は一切受け取られなかったらしい。ついため息をついた。
それを聞いたルーピン先生は眉根をきゅっとあげた。
「今回、ネビルに僕のアシスタントを務めてもらいたいと思ってましてね。それに、ネビルはきっととてもうまくやってくれるますよ。」
その返答を聞いた教授は面白くなさそうに鼻をふん、と鳴らした。
そして、部屋を出ていくかと思えば、私のローブを力強く自分の方へ引っ張った。
「不用意に関わるな、覚えているだろうな。」
『…はい。』
私の素直な返答に満足したのか、彼はそのまま部屋を出ていった。私達のやりとりを見て、ルーピン先生が目を細めた、気がした。
「さあ、それじゃ。」
ルーピンの後ろにはガタガタと動く箪笥があった。何人かの生徒は驚いて飛び退いた。
「心配しなくていい。中にまね妖怪、ボガートが入ってるんだ。」
…何となく、そんな気はしていたが。
私は一気に授業に参加する気が失せた。
「それでは、最初の問題ですが、まね妖怪のボガートとはなんでしょう？」
ハーマイオニーが手を挙げた。
「形態模写妖怪です。私たちが一番怖いと思う物に姿を変えることができます。」
私が一番怖いもの。ボガートの前へ行かずとも、私を前にしたボガートが何に変身するのか、私には分かった。
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猫田(プロフ) - ななおさん» ありがとうございます！コメント本当に励みになります。これからも面白いと思って貰えるようなお話かけるよう頑張ります！ (2月21日 1時) (
レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななお - アズカバンの囚人までお疲れ様でした‼︎毎回面白くて楽しく読ませてもらってます。これからも作者様のペースで頑張ってくださいね (2月21日 1時) (レス) id: cf12d55d58 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - ななしさん» ありがとうございます！お休みでフレッシュした分1層頑張ります (2月18日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - お疲れ様です😆🎵🎵気長に❤️ (2月14日 8時) (レス) @page41 id: 9b994bebe6 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - みぃさん» 嬉しいです！ありがとうございます (1月28日 22時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2024年1月9日 9時
