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6_good-bye, Jack ページ6

二人は距離を縮めていく。二人のドレッドがゆらりと舞う。


「いつか風がまたあんたをあたしの所へ連れてくると思ってた!」


にたりと笑うティア・ダルマに身震いする。彼女の笑みは美しいが恐ろしく、不思議な魅力を持っている。


「…あんたは、」


ふと、我に返ったようにこちら側を向くティア・ダルマ。私と彼女の視線が絡み合い、私は居心地が悪くなって咄嗟に目をそらす。





「へぇ、久しいねぇA。あんたがここに来るなんて思ってなかった。海賊をやめたって風の噂で聞いていたけど、」


『私のことは関係ないでしょう?いいから、ジャックと話を進めて。』


目を逸らしながら返答する。まぁ待ちな、とまた妖しい笑みを浮かべ、今度は逆方向へ向き直る。



「なにかの運命を感じるよ…ウィリアム・ターナー。」


「僕の名を?」


「あたしについてもっと知りたいだろう?」


「そんなことはどうでもいい!助けが欲しいんだ!」


俺で我慢しろ、と言いながらウィルとティア・ダルマとを引き離すジャック。


「それであたしはどんなお役にたてるのかしら?」




ウィルの顎を手の甲で撫でるティア・ダルマ。





「分かってるだろうね!礼金、払いなよ。」


「もちろん持ってきた!」


その質問が分かっていたかのように笑を零しながら何かを持ってくるようにクルーに頼むジャック。


「見ろ、不死身の猿だ。」


持ってこられた籠から出てきたのはジャックだった。彼は、ジャックを売ろうとしているのだ。


『ジャック、聞いてないわ!』


「ああ、言ってないからな。でもなAわかるだろう?奴の案件はティア・ダルマが必要不可欠なんだ。」


『…でも、_____いいわ。ジャック、ごめんね。貴方のご主人様の代わりになれなくて。』


籠から出てきたジャックを優しく撫でる。気持ちよさそうな顔をして私に身を委ねてくるのが最後だと思うと、胸が苦しい。





「いいわ、取引成立。」

ジャックは申し訳なさそうに目を伏せたあと、ティア・ダルマに向き直り、布切れを前に広げた。



「これを探してる。」









good-bye, Jack

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猫呼び - デッドマンズ・チェスト攻略!ラストはとくにバルボッサ好きにはたまりませんね!ジャック多め故の再会の引き立ち様が素敵です。個人的に今作はジャックが可愛いかった…!作者様への感謝と共に続編へ行ってまいります! (2019年3月19日 22時) (レス) id: 7ba933280f (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - まるごと林檎。さん» のんびり更新に着いてきてくださって感謝しかありません…!お褒めの言葉嬉しいです…!ありがとうございます! (2018年8月22日 11時) (レス) id: e5d9246f57 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - 久しぶりの更新、ありがとうごさいます!ジャックの心情がすごく伝わってきました!これからも頑張ってください! (2018年8月22日 9時) (レス) id: f2a1eaf862 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 天ノ江さん» 約一年越しの返信となってしまいすみません!ありがとうございます!最高の褒め言葉をありがとうございます、バルボッサの魅力を引き出せるよう今後も頑張って行きたいと思います! (2018年8月22日 5時) (レス) id: e5d9246f57 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ江(プロフ) - すごく面白くて、一気に読んじゃいました!この作品を読んで更にバルボッサが好きになりました(笑)更新頑張ってください!応援してます! (2017年9月14日 1時) (レス) id: 49f85c03a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫田 | 作成日時:2017年9月5日 1時

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