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「僕、マルフォイがスリザリンの継承者だと思ってて…」
そこまで聞いて、私は合点がいった。
ポッターは、ドラコが継承者かどうか聞き出して欲しいのだろう。
『ポッター、悪いけどそれは出来ないわ。』
「えっ！」
『継承者かどうかを聞き出して欲しいのよね？…私は今、少しドラコと気軽に話せる状況じゃないの。』
私の言葉を聞いて、ポッターは目を丸くした。同時に何かあったの？と問われたが、話す気にはならず、曖昧な笑みで誤魔化した。
その次の日の朝、スリザリンの寮はピリついた雰囲気が漂っていた。何故かと言うと、今日は待ちに待ったスリザリン対グリフィンドールのクディッチ試合があるからだ。
それに、ドラコが初出場する試合でもある。
やがて、クディッチチームのメンバーと大勢のスリザリン生が談話室を出ていった。談話室には数人の生徒しか残っていない。
「いかないのか。」
『…セオドール。』
ソファの背もたれに腰掛けていると、丁度男子寮から出てきたセオドールと鉢合わせた。
『セオドールは行かないの？』
「聞かなくてもわかるだろ。」
セオドールは片手に持った本をかつんかつんと爪で叩いた。
となると、セオドールと共に談話室で時間を過ごしてもいいのかもしれない。でも本当にそれでいいのだろうか。
「上手いことは言えないが、…後悔しない道を選べよ。」
後悔しない道、彼の言葉が私の胸にすとんと落ちる。
ドラコがやっとの思いで勝ち取った初出場、メンバー選出されるか不安も吐露していた、選出された時は報告もしに来てくれた。
そんな友人の晴れ舞台を見ないで、後悔しないのか。
答えは分かりきっていた。
『…行ってくるね！』
独り残されたセオドールは小さく笑みを漏らした。
観戦席に着いた頃には既に満席の状態で、周りには知らぬスリザリン生ばかり。低学年から高学年まで入り乱れていた。私は押し詰め状態になりながらも、彼の姿が見える場所へ何とか辿り着く。
金髪が空にそよいでいる男の子を見つけた。
ドラコだ。
試合開始の号令が掛かり、ラッパの音が耳を劈く程響き渡る。箒が風を斬る音がここまで聞こえてくる。
ついに始まったのだ。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
