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ザビニとセオドールと朝食をとった後、ザビニは早速ほかの女の子との予定があるからとどこかへ消えてしまった。
セオドールと魔法薬学の教室へ向かっていると、そこかしこの生徒が昨日起きた血文字やミセスノリスの事を噂していた。
『セオドール。』
彼は歩きながら、顔をほんの少しこちらに向ける。
『何故、私と一緒に行動してくれるの？貴方までドラコ達と気まずくなる必要なんて無いのに。』
「別に理由は特にない。強いて言うならお前との方が勉強が捗るだろう。それに、うるさくない。」
『そう、ありがとう。』
とても彼らしい理由に、私は思わず笑を零してしまった。
優しい友人の気遣いに私は心が温かくなる。
そんな時、噂好きの生徒が秘密の部屋、と言葉を口にするのが耳に入る。
『秘密の部屋、ね。一体何なのかしら、セオドールは知ってる？』
「サラザール・スリザリンが作った、真の継承者が現れる時まで開かれることがない隠された部屋、らしい。」
『サラザール・スリザリンってあの創設者の？それに、なぜそんなに詳しいの？』
「俺もこれ位しかしらない、昨日の談話室の話題はこれ1色だったから耳にしただけだ。」
真の継承者とは、彼の遺志を継いだ…スリザリン生という事だろうか。
″秘密の部屋は開かれたり 継承者の敵よ、気をつけよ″
そもそもあの血文字は誰に向けて書かれたものなのだろう。
『セオドールは信じてる？その話。』
「くだらない伽話だな。」
『セオドールらしいわね。』
魔法薬学の授業が始まり、私達は手早くふくれ薬を調合した。
ドラコやパンジー達との距離は相変わらず遠いまま。
『(それに…)』
教授とも少しだけ距離ができてしまった、気がする。その要因は私にあるのだが。
何時もならば最も早く調合が終わる私達の鍋の様子を見に来て、軽く頷いてほかの机を見て回っていくのだが、今回は全くもって触れられない。
私はつい、ひとりでに小さい溜息をついてしまった。
魔法薬学の授業を終え、昼食を食べ終え、1人で大広間を離れる時だった。
「A！」
『わ、ポッター？』
ドアを出てすぐ、ポッターが目の前に現れた。
彼は息を切らして、肩を上下させている。
「えっと、頼み事が、あるんだけど…。」
ええ、と私が相槌を打つと、彼は少しだけ躊躇うような顔をした後に囁き声で言った。
「マルフォイの正体を暴いて欲しいんだ。」
彼の眼鏡に反射した私の顔は、今まで見た事が無い位眉根を寄せていた。
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マニ。(プロフ) - 猫田さん» ✉️。わかりました！これからも更新応援してます！ (1月5日 15時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！お気持ちは大変嬉しいのですが、今はこちらの作品の更新に集中したいと思っているので失礼ながら遠慮させて頂きます;; ですが、お話したいと思って下さって凄く嬉しかったです！ありがとうございます (1月5日 15時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！亀更新ですが、よろしくお願いします (1月3日 4時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - とっても面白いです！作者様のペースで更新頑張ってくださいね！ (9月18日 15時) (レス) id: c72e216da9 (このIDを非表示/違反報告)
猫田(プロフ) - 箱さん» こちらこそ、読んで頂けて嬉しいです！ありがとうございます (2023年2月25日 14時) (レス) id: 922d1d8c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田 | 作成日時：2023年2月9日 21時
