＊93 ページ14
,
｢な、何かな、鬼道くん…｣
｢いや…漸く付き合ったようだな｣
鋭すぎる鬼道くんにはあっさりとバレてしまったようだ。ん…？漸く？
｢ちょっと鬼道くん、漸くって…｣
｢吹雪は二重人格に苦しんでいる間もずっとAのことを気にしていたし気づいていないようだったがAも吹雪を好きだったのは皆分かっていたぞ…？｣
どうやら僕たちのことは全部バレバレだったみたいだ。ちょっと恥ずかしい気もするけどこれでAちゃんを狙う人たちも諦める…かな？
｢で、Aはいつまでそうしてる気だ…？｣
僕たちが話している間、Aちゃんは顔を真っ赤に染めながら静かに更に後ろの座席へと倒れこんでいたみたいだ。漸く気づいた鬼道くんに呆れられながら言われている。
｢ほら、Aちゃん。合宿所に着いたら皆に祝ってもらわなきゃ｣
｢え？！それ私耐えられないって…！｣
｢Aちゃんを狙う獣たちから守るため…なのに｣
僕が小さく呟くとAちゃんは聞こえなかったのか、訳がわからないと言うように首をかしげた。そんなところも可愛い。
鬼道くんには聞こえていたのか苦笑いをされた。
｢僕と付き合ってるのってそんなに恥ずかしいんだ……悲しいなぁ……｣
本当に悲しそうな顔をしながらそう言えばAちゃんは慌てて僕の両手を掴んだ。
｢そんなことない！！しろくんは自慢の彼氏だよ！｣
と言う。チョロい。チョロすぎるよ。
｢お前らは人前で……｣
呆れた鬼道くんの声が車に響いた。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←＊92
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこりずむ(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます、凄く嬉しいです( ´∀`)主人公ちゃんにも可愛いだなんて〜！頑張りますね！！ (2018年10月19日 8時) (
レス) id: 86250937a8 (このIDを非表示/違反報告)
ねこりずむ(プロフ) - 満月さん» ありがとう(*^▽^*) PC没収…w 中学以降は英語も出て来るし一気に勉強量増えるし難しくなると思うよ〜？受験もあるしね！(ねこちゃん可愛いw) (2018年10月19日 8時) (レス) id: 86250937a8 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - ごめんなさい!!! つっきじゃなくて続きでしたw (2018年10月18日 20時) (レス) id: 5c6544e03c (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - やっとくっつきましたね吹雪くん大好きだし主人公可愛すぎだしやっとくっついてくれてちょー嬉しい！ つっき楽しみにしてます！頑張ってくださいね!!! (2018年10月18日 20時) (レス) id: 5c6544e03c (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 続編おめでと〜う！PC没収されてて、来れなかった…ゴメン！パスワードとかふざけんなよ。クソぅ…ねこちゃん(←勝手なあだ名)、中学以降はやっぱ辛いの？ (2018年10月15日 23時) (レス) id: 62008578a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこりずむ | 作成日時：2018年10月10日 7時
