浦島坂田船の塩なお世話係は超絶鈍感でした (ページ49)

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よんじゅうよんページ49

side…mf

おっわぁかわいい……

振り向いて驚いた

うらたさんの隣には私服のAさんが立っていた

普段と違って……なんていえるほど会ってはいないけど、普通に可愛すぎて動揺している自分がいた

ま「かっかわいいですね!!」

はっ動揺を隠せずつい言ってしまった

しかしAさんは気にした様子もなくにこやかに答える

『かわいいですよね、この服(・・・)』

んっ？

どうやら思っていたことがちゃんと伝わらなかったらしい

そらるさんが助け舟を出してくれる

そ「いや、似合ってるよって言いたいんだと思うよ？」

しかしそんなそらるさんにも微笑を崩さない

『まふまふさんにそらるさんもお優しいんですね。ありがとうございます』

んんん？

この違和感に依然として壁を感じる

浦「えっと、二人とも。この下りさっきやった」

ま「え？」

坂「A自分がかわいいって意地でも認めないんよ!!」

『だってかわいくないですもん!!』

志「かわいいで？」

『～～っ!!』

話す相手が僕らじゃなくなったとたんに騒がしくなるAさん

僕らとの距離を感じさせられるようでなんなとく気に入らない

ま･そ「「…………」」

むすっとする僕らにとどめと言わんばかりにAさんがいう

『大体センラさんはどうしてこれを選んだんですか!!』

セ「いやだからAちゃんに似合うと思ってな……」

ま･そ「「は？」」

今の会話から察するにセンラさんのプレゼントってこと？

そ「センラさんのプレゼントなの？」

浦「あっ……」

ただならぬ俺たちの様子にさっと青ざめるうらたさん

ま「あってなんですか。事実なんですか。どのような経緯でそこに至ったのかぜ～ひとも教えていただきたいです～」

にこにこと詰め寄る

セ「えっあの、うわあああああああああああああ!!」

ま･そ「逃がさん!!」

ダッッと走り出すセンラさんを二人で追いかける

はるか後ろで聞こえるはずのないため息が４人分聞こえた気がした