雨と孤独。 貴女side ページ39
裏切られることを何よりも嫌っていた。
自分の存在価値は期待されること、求められることだった。
一部の人はそんな自分のことを利用してきた。
だからこそ人を信じることを恐れている自分が生まれた。
なのに…それなのに。
「俺たちと一緒にQuizKnockのライターとして、クイズ楽しまない？」
あの一言が解き放ってくれたかのような気さえした。
存在価値なんか求めなくても、自分を認めてくれる人、場所があると知った。
だからこそ、彼女のことも信じることができた。
『…どうして、いつもこうなんだよ…』
Twitterには朝陽が調べていた画像といつもの自分の写真がばらまかれていた。
写真だけならまだしも、悪意のこもった言葉も一緒に並べられていた。
犯人なんて捜さなくてもわかる。
『辛い。どうして。』
そんな思いでいっぱいになっていく。
黒い靄が心を全部覆っていく。
深い靄の中で独り取り残されていく。
怖い。もう、何もかもが怖い。
また自分は、人を信じれなくなってしまう。
『…っ！」
ハッと我に返ると、ポケットに無造作にしまわれたスマホが、揺れているのに気づく。
画面を確認すれば【須貝さん】と表示されている。
靄の中にうっすらと差し込んだ光の筋のようにも思えた。
必死にもがくように光に手を伸ばす…その思いで耳元にスマホをあてる。
須「……あ！！Aちゃん！？」
いつもより不安そうな声に、申し訳なくなる。
あんなにいつも明るい人をこんな風にさせてしまう自分は…。
自然とスマホを握る手に力がこもる。
須「Aちゃん、何度もかけてごめん。大丈夫。俺たち、力になるから。」
『…どうしていつもこうなんでしょうか。自分、やっぱり都合のいい人間どまりなんでしょうかね…』
須「え？」
自分でも何を言っているのかわからない。
こんなこと言っても須貝さんを困らせるだけだ。
もう二度とあの場所に戻れなくなるかもしれない。
信じていいのか、閉じこもるべきなのか、今の自分には判断できなくなっている。
須「今、どこにいるの？！」
『えっ…今ですか…？今はまだ、大学ですが…』
須「すぐに迎えに行くから！！！そこで待ってて！！」
『で、ですが…！…切れてる…。』
まさか今からここに来るのか…
また自分は人に迷惑をかけてしまった。
『甘えてしまう自分がいるのが許せない。もし、皆さんに受け入れてもらえなかったら。』
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おいら。(プロフ) - みなみさん» そうですね…今回のことについてはやるせない気持ちでいっぱいです…。まずは目の前のことに挑戦し、また皆様に楽しんでいただける作品を作れるよう、努力してまいります!ありがとうございます! (2019年10月12日 22時) (
レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - マナーと言うか、モラルない人って居ますからねぇ….…。フォロワーさん達と「バカなのかな？」って話してました(苦笑)ご本人達が見て、良い気はしないでしょうに。ゆっくり考えて判断なさってくださいね。 (2019年10月9日 1時) (レス) id: 1c715d90c6 (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - かなとさん» ご指摘いただき、ありがとうございます。確認不足のため、つけたままでいました。以後このようなことがないよう、十分な確認をしていきます。ありがとうございます。 (2019年8月30日 1時) (レス) id: c936dc85f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月30日 1時) (レス) id: f69f2bbdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいら。 | 作成日時：2019年8月30日 0時
