問題。 貴女side ページ21
伊「俺たちと一緒にQuizKnockのライターとして、クイズ楽しまない？」
差し伸べられた手をすぐに取ることはできなかった。
この人たちは一体どんな理由で、自分のことを利用するつもりなんだろう。
その考えだが頭の中を埋め尽くした。
あの時の永田のように、自分じゃできないことを人に全部押し付け、最後の最後で自分のものにしようとしてるんじゃないだろうか。
スッと目線を伊沢さんから外し、周りを見る。
山本さん、須貝さんは目をか輝かせながらこちらを見つめる。
ふくらさんは温かな表情を浮かばせながら見つめる。
河村さんは真剣にこちらを見つめる。
この視線は知っている。
小さい時からずっと浴びてきた視線だ。
【期待】
今、自分は、期待されている。
きっと断れば、この人たちは自分のことを用済みだと判断し、こんなに温かく迎えたことを後悔するんだろう。
期待には、応えなくてはいけない。
応えなければ、自分は…
永「最終問題、俺に譲ってくれ。」
アイツに利用された。だからクイズなんて嫌いになった。
つまんないと思ったんだ。
なのに、そのボタンを握ったとき、自分は楽しんでいた。
伊沢さんや山本さんが点数をとる度、悔しくって、正解する度、楽しくなった。
須貝さんやふくらさんが感嘆をもらせば、まるで認められたかのようで嬉しかった。
誰に頼まれたわけじゃない。たったそれだけが、クイズは楽しいと思わせてくれた。
この場にいる人たちがそう思わせてくれた。
ふと目線が川上さんと合う。
初めて会った時の彼の目は自分と似ていた。
何も見てないような、空っぽのような。
それでも今は違うように見えた。
期待でもなんでもない。
純粋に自分のことを見ているんだ。
そう気づいたとき、周りの人全員の視線も同じものだと気づいた。
彼らのことを色眼鏡で見て判断してしまった自分を恥ずかしく思った。
伊沢さんのほうに視線を戻すと、真っ直ぐにこちらを見つめてる。
正直、まだこの手を取ることが怖い。
しかし、ちょっとの希望をもってこの手を取ることができるかもしれない。
初めて、自分で道を選べるんだ。
握手から始めましょう。 fkr side→←問題。 kwmr side
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おいら。(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます!実は自分も結末は探り探りでして...!ぜひこれからも楽しんで頂けるとありがたいです!ご愛顧のほどよろしくお願いします!! (2019年8月28日 17時) (
レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - どうなっていくか気になります。、河村推しとしては最高でした！儚い感じも含めて河村さんなんですよね (2019年8月28日 10時) (レス) id: bdb71ec1a3 (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - 晴夜さん» ありがとうございます！Pコンビの友情にはいつも感動しております…!自分の作品でそれが伝えられるよう精進敷いてまいります!更新ペースも落とさないよう頑張りますので、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いします! (2019年8月26日 22時) (レス) id: c936dc85f7 (このIDを非表示/違反報告)
晴夜 - 初コメ失礼します！此方河村さん推しなもので…！ｐコンビの愛を感じますね…はい！これからも楽しみにしてるので自分のペースでがんばって下さいね！応援してます (2019年8月26日 21時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - grayさん» ありがとうございます!!!これからもご愛顧のほどよろしくお願いします! (2019年8月26日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいら。 | 作成日時：2019年8月19日 10時
