【こーく】こーくさんと実験してみましょ

実験7「想って」みた ページ7

※このお話では恋人ではありません。
こーくさんの片想いのお話。

俺には、ずっと前から好きな人がいる。

「こーく？」

夢主は、俺の考えてる事をすぐに当てる。
不機嫌な時は、何も言わず、一緒にいてくれる。

「...夢主はさ、好きな人いるの？」
「は？何、恋バナ？残念だけどいませーん」

バカみたいに笑うこいつに、俺はアホみたいにドキドキする。

「あっ、もしかしてこーく、好きな子いるの！？」

いるよ、今俺の目の前に。

「...いる」
「...え？」
「いる、って言ったら、夢主どう思う？」

ジッと目を見る。
俺の目に見えるこいつは、“特別な人”で。

「...えっと...」

俺は知りたい。
夢主の目に見える俺は、どんなモノ？

「...応援するに決まってんじゃん！こうやって話せなくなるのは少し嫌だけどね！」

“応援”って言葉に傷ついて。
それでも“話せないのは嫌”って言葉が嬉しくて。

「...ばーか、いねーよ。彼女は欲しいけどな！」
「じゃあ周りの可愛い子好きになれよ」
「好きになってもらえないからやだ」

「ワガママかよ」なんて言って、また笑うから。
俺が“友達”だから、そんな風に笑うんだろ？

もし「好き」って言ったら、もう笑いかけてもくれない。

「好き」と言わなければ、今のまま。
苦しくて、痛くて、でも嬉しい事もあって。

「...夢主も好きな人できたら言えよ？」
「えっ？」
「俺も、“友達”として、協力するから」

俺はずっと、嘘をつく。

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〜ちなみにの余談〜
実はこれ、付き合う少し前のお話。
この時点でもう、2人は両想いです( ˙꒳˙ )

(裏話)
ただ自分が“片想いのこーくさん”と“両片想い”を書きたかっただけなんです( ¯꒳¯ )

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