実験23「出くわし」ちゃった ページ24
楓様リクエストです！
ホントありがとうございます...感謝しかないです！
「ねーぇ、これ早く片付けてよ」
「...すみません」
「あーもー、良いから！早くしろって！」
大学の帰り、頑張って一緒に行ってる夢主を迎えに行った俺は、初めて目にして、理解した。
ずっと泣いてる理由を。
聞きたくても聞けない、理由を。
「(いい大人が、何してんだよ.....)」
助けようとドアに手をかける...が、聞こえてきた話し声に、ピタリと止まる体。
「あんた高校の時より愛想悪いよねー？」
「.....っ」
「もっと前みたく仲良くしようよ〜？」
「アハっ、まぁただんまり...？」
...高校の時より...？まさか、そんな昔から...？
「...何ブスが見栄張ってんの？」
「.......」
「あ、そうだ。今からもっと綺麗にしてあげうか？」
クスクス、クス...なんて、気持ち悪い、甲高い笑い声が聞こえる。
...俺は、常に面倒事には巻き込まれたくなかった。
だから大人しく普通にしてた。.....でも
「.....！」
「...あ？誰ですか？」
「あっ、もしかして忘れ物〜？早く取って帰りな」
「.....夢主、行こ」
「えっ」小さく聞こえる声。俺の好きな声。
男の俺とは正反対の、柔らかくて細い手を握って出ていく。
何かあいつら言ってたけど、分かんねーや。
「っ、こ、こーく.....！」
「...あ、ごめん。足速かったね」
「ち、違くて.....その...」
“何で助けたの”
ポタポタと涙を流す夢主は、俺の手を振り払おうと必死で。
...力でかなうわけないのに。
「っわ.....！」
「大丈夫だって言ったじゃん」
「.....ダメ、ダメだよ...離してっ.....！」
「...俺がどんな事からも、守るから」
そりゃ、頼りにはならねーけど。それでも、好きな子なんだよ。
守りたいんだよ。
また一緒に、笑って欲しいんだよ。
「...こーくって案外カッコイイね」
「何それ...ふざけてる？」
「.....本当に、助けて...くれ、ますか...？」
何よりも小さな声で、震えた声で。
それでもハッキリと聞こえた“助けて”の声。
「...もちろん。だから、俺を信じて」
「.....うん...っ」
握り返してくれた小さな手は、もう震えてはなかった。
・‥…━━━☞・‥…━━━☞・‥…━━━☞・‥…━━━☞
「好きだから守りたいんだよ。他人だったらすぐ逃げて忘れるからね僕...」
「...私だから？助けてくれるの...？」
「そうだよ？夢主だからだよ」
お久しぶりです、ご相談と言うか宣伝です→←実験22「構って」よ！・続
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ライ - あうぴーさん» コラショじゃないですか？ (2022年3月7日 23時) (
レス) @page5 id: 12f1619bb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - リクエストです！○○しないと出られない部屋やってください！ (2021年9月11日 22時) (レス) id: 2eb070a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
あうぴー - リクエストです！他のツッコミのかたも登場させて、取り合いみたいにしてください (2021年3月26日 19時) (レス) id: 264a18b758 (このIDを非表示/違反報告)
あうぴー - 実験5の、”あの赤いヤツの名前”って誰のことですか？ (2021年3月26日 16時) (レス) id: 264a18b758 (このIDを非表示/違反報告)
みや?粉雪(プロフ) - 好きだ.....!面白かったです!!神ですか....? (2020年2月29日 1時) (レス) id: 74a81016db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜月猫 | 作成日時：2019年7月22日 23時
