マフィアな私達の同居生活【中原中也】

今夜の夕食は ページ20

「A、何買うんだ？」

「何って自分がリクエストしたんじゃない。わざわざ小峠さんまで使って」

日中小峠さんが持ってきてくれたという白い紙切れには中也の字で夕飯のリクエストが書いてあったのだ。

「……ハヤシライスなんて、案外中也も可愛いところあるのね」

「うるせぇ。いーだろ別に」

ふふと笑いながら、食料品売場の生鮮コーナーで玉葱、マッシュルーム、人参、そして牛肉を見繕う。

「家にお米くらいはあるでしょう？」

「舐めンなよ。それくらいはある」

じゃあ後は市販のルーと、朝御飯用に食パンを買う。

会計を終えて袋に入れようとしたら、買い物かごを中也に引ったくられた。
やっといてやるから他に必要な物揃えて来いと言うことらしいので、遠慮なくそうさせていただく。



化粧品の補充やら、歯ブラシやら、寝間着やら。思い付いた順に店に入って買っていく。
そこでふと思ったのがシャンプーについて。
勿論あるだろう中也の家のそれを私が使ったらどうなるのか。
…やっぱり私専用のを買わなくちゃ。

コツっと頭を叩かれた。
振り替えれば買い物袋を持った中也。

「何迷ってんだ？」

「…中也の家シャンプーある？」

「ああ？当たり前だろ。ほら行くぞ」

察してほしかったけど無理があったみたいだ。
中也と同じ香り決定です。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

主人公目線の二人きりだと
中々名前変換を出せないのが難点です。

なのでここで。

A！
読んでくれてありがとな！

はい、一応中也の心算です(;´д｀)

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