再集結 ページ28
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窓から差し込む日の光で目を覚ました。
目を開けると未だにぐっすりと眠る弔の姿。
オレをしっかりと抱きしめたまま眠っている。
昨日、泣き疲れてそのまま眠ってしまったことを思い出して急に恥ずかしくなった。
全然起きる気配のない弔の頬にそっと触れると、猫のように擦り寄ってきた。
「フフッ、可愛い。」
成人した男性に可愛いはないだろうと思うけど、寝ぼけた弔はとても可愛かった。
すると弔は突然目を覚まして
「可愛いのはAだろ？」
と返事をした。
まさかの狸寝入り…。
急に恥ずかしくなって頬が熱くなった。
「弔のバカっ！」
と顔面にクッションを投げつけて、オレは弔の部屋を後にした。
『少し出かけてきます。』
と黒霧は書き置きを残してすでに出かけたようだ。
黒霧には、昨日迎えに来てくれたお礼をちゃんと言えてなかった…。
帰ってきたらちゃんとお礼言わなきゃな…と考えていると
「あれ…黒霧は？」
と弔が欠伸をしながら部屋から出てきた。
「出かけたみたいだぞ。」
とオレが黒霧の書き置きを指差すと、弔は首を傾げた。
弔も心当たりがないようだ。
「Aも帰ってきたし、そろそろ一度集まろうと
思ってたんだけど…。
まぁ、黒霧は仕方ないな。
義爛に声かけてもらえるように頼もう。」
と弔は携帯を取り出した。
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翌日、荼毘とスピナーを除く敵連合は廃工場に集合した。
義爛の話では、トゥワイスが新しい仲間を見つけたそうだ。
トゥワイスには、ここで会うように伝えてある。
「あぁぁ、本物のAくんですか？
もう偽物じゃないですか！？」
とトガはオレに抱きついた。
「んもう、心配したじゃない！」
「Aくんが無事で良かったよ。
おじさん心配だったんだからね？」
とマグネとMr.コンプレスも相当心配してくれたようだ。
「ごめんな、心配かけて。」
とオレが3人に謝ると
「あんまりAにくっつくな。」
とトガからオレを引き離す弔。
「えー、いいじゃないですか！
女の子同士なんですから！
いつも弔くんばっかりズルいです。」
と頬を膨らませるトガを
「うるさい…。」
と弔は一蹴する。
「あらら、余計過保護になっちまって…。」
「相当寂しかったのね。」
と言って、Mr.コンプレスとマグネは苦笑いした。
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作者名：九音 | 作成日時：2021年3月3日 23時
