みんなの努力 ページ21
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「ピンチを覆していくのがヒーロー。
そもそもプロになれば個性晒すなんて前提条件。
悪いがウチは他より少し先を見据えてる。」
と続けた相澤さん。
『仮免許取得試験、第一次選考！！
様々な要素を取り入れたフィールドでボールをぶつ
け、ぶつけられ！！
受験者は3つのターゲットマークを好きな箇所にセ
ット！！
ボールは6つ所持！
3つのターゲットにボールを当てられると脱落！
2人脱落させた者先着100名が試験を通過でき
る！』
とルールの説明が放送される。
「先着ってことで攻めたもん勝ちな印象を受けるけ
ど、これ違うね…違くない？」
と言うMs.ジョーク。
「団結と連携。
そして情報力が鍵になりそうだな。
先着100名という言葉に惑わされ、焦って取りに行
くと…返り討ちにあうぞ。」
と言う相澤さん。
雄英のみんなは固まって連携を取っている。
数人姿が見えないが、それぞれがそれぞれの得意と苦手をカバーする。
みんなは強くなってる。
だって…みんなあんなに一生懸命訓練してた。
みんなの努力を、あたしは知ってる！
『えー、現在まだどこも膠着状態…通過0人です…。
あ、情報が入り次第私がこちらの放送席から逐一ア
ナウンスさせられます。』
と気怠そうな声が放送から流れてくる。
まだ通過は0人。
今はまだ様子見の段階。
相手の弱点や個性の使い方…。
それを見極めてる段階。
「ずいぶん上から語るね、イレイザー。
ヒーローを目指す子は星の数ほどいるワケで、その
志の高さには有名も無名もないんだぜ。
主役面して他を見下してっと、返り討ちに遭うのは
そっちかもよ。」
と言うMs.ジョーク。
Ms.ジョークも自分の生徒たちを信じてる。
みんな、ヒーローになる為に頑張ってる…。
そして次の瞬間、傑物学園高校の男子生徒の個性で地面は割れ、雄英の生徒は強引に分段されてしまった。
なんて強い個性…。
他校生も、みんな本気なんだ。
『あ、ようやく1人目の通過が…。
うぉ！？
脱落者120名！！
1人で120人脱落させて通過した！！
えーさて、ちょっとびっくりして目が覚めて参りま
した。
ここからドンドン来そうです！』
と入った放送。
1人で120名を…。
すごい！
あちらこちらで戦いが繰り広げられる中、続々と通過者は増えていく。
雄英のみんなは…？
観客席から、全員の状況を把握するのは難しかった。
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作者名：九音 | 作成日時：2021年3月3日 23時
