最高の組み合わせ ページ10
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『第5セット目！
本日最後だ！
準備はいいか！？
最後まで気を抜かずに頑張れよー！！
スタートだ！』
開始早々、緑谷くんは相手の位置を捕捉する為に上へと跳んだ。
「調子が悪い緑谷より、星宮の獅子の方が索敵に向い
てたんじゃねーか？」
と足を進めながら峰田くんが聞いた。
「確かにレグルスなら機動力も跳躍力も申し分ないけ
ど、ここの地形は体の大きなレグルスにはとても不
向きなの。
地上を行くには狭いし、上から行くには足場が悪
い…。」
なるほどと3人が相槌を打った。
それに私の個性だけじゃ、標的になってもB組の猛攻を対処しきれない。
レグルスは耐久力もあるけど、無限じゃない。
緑谷くんの方が適役だ。
緑谷くんがピッと指を差した。
すると
「キャァ！」
とお茶子ちゃんの悲鳴が聞こえた。
けど今のはお茶子ちゃんじゃない…。
「今の…心操だ！
近かったぞ。」
「あの気怠い顔で『キャァ』っつってるとこ見た
い！」
「喋る時はちゃんと顔見て…。」
とみんなで警戒しながら罠を張っていると、早速罠に何かがかかった。
そして鉄の塊や鉄骨が飛んできた。
柳さんの"ポルターガイスト"
私は防御の為にみんなの前に出て星座を描く。
"蠍座のアンタレス"
この盾ならみんなを守れる！
けれど、それだけじゃなかった。
飛んできた鉄の塊は、大きくなり私たちを襲った。
小大さんの"サイズ"
そしてお茶子ちゃんが浮かせた鉄の塊も打撃によりあちらこちらへと飛んだ。
庄田くんの"ツインインパクト"
身近にあるものを操る事ができるポルターガイスト。
触れたものの大きさを変える事ができるサイズ。
打撃を与えた箇所に任意のタイミングでもう一度打撃を発生させられるツインインパクト。
最高の組み合わせだ。
「…びっくりした！
今ので場所バレたかも。
デクくんは…。」
と攻撃が収まった頃、お茶子ちゃんが呟いた。
その時、嫌な胸騒ぎが大きくなった。
もしかして…緑谷くん？
「私が様子を見てくるよ！」
とアンタレスを解除し、再び星座を描いた。
"わし座のアルタイル"
私の背に白黒の翼が生える。
安定感より飛行速度を重視した全天最速の翼だ。
制御が難しかったが、今なら扱える。
「「Aちゃん！
無理しないでね！」」
とお茶子ちゃんと三奈ちゃんの声がしたので、私は大きく頷いた。
そして地面を蹴った。
急いで！
緑谷くんのもとへ…！
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九音(プロフ) - ルルさん» ルルさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ここまで読んで下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: ba7cd0b894 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 面白い小説を有難うございました。終わってしまうのが惜しいですが、完結おめでとうございます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: f019f9d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九音 | 作成日時：2021年2月12日 21時
