混戦 ページ7
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相手チームは精度の高い嗅覚と圧倒的なパワーを兼ね備えた宍田くんをまず狙ってくるはず。
上鳴くんの放電にも注意しなきゃいけない…。
シリウスの嗅覚は全天一鋭い。
この子なら宍田くんのサポートができる。
「索敵は私がサポートします！
シリウスなら細かい匂いの違いも嗅ぎ分けることが
できる！
万が一の場合を考えて、上鳴くんに注意した方がい
いと思う。」
と私が言うとみんなが頷いた。
「教えてあげなくては。
謀は穢れに通ずると…。
我が真名『ヴァイン』の名に於いて、謀る者へ裁き
を！」
と塩崎さんがツルを伸ばした。
「位置を！
黙示録の獣よ！」
と塩崎さんは宍田くんと私を見る。
「十時、十二時、二時、扇状に展開！」
「全員地上を走り接近中！
あと、その呼び方やめて頂きたい！
私『ジェボーダン』！」
と私と宍田くんが答えると鱗くんが
「3人とも接近て、位置バレてるよな…。
そんなサーチ個性向こうにいたか？
おい、黙示録おまえ…。
ホラ！！
何かついてる！」
と宍田くんについている物を指差した。
上鳴くんのポインターだ！
トレーニングに付き合ってもらった時に見たことがある！
あのポインターは、グラスで位置が常に確認できる。
やられた！
私たちの場所は筒抜けだった訳だ。
「一人捕獲！
引きずり出します！」
と塩崎さんのツルが相手チームの一人を捕獲した。
「誰が来るかわからない！
下がろう、宍田、星宮。
上鳴の場合、万が一が…。」
と鱗くんが言ったと同時に、ツルに拘束された上鳴くんが姿を現した。
「ハイ正解はずれクジー！
4人ご一緒ぉ！？
仲良く痺れ…」
上鳴くんが言い終わる前に、塩崎さんのツルが猛攻を仕掛ける。
幾層ものツルで放電を封じ、万が一があっても盾で受け流す。
最強の防御だ。
上鳴くんが動こうとした瞬間、鱗くんが宍田くんについたポインターを個性で弾いた。
鱗くんの個性は"鱗"
体中に硬質の鱗を生成できる。
鱗は飛ばせるし、鎧にもなる。
ポインターに向かって収束された放電は、鱗くんのおかげで宍田くんに当たる事は無かった。
「次だ！
早くツル張り直せ！」
と鱗くんが言った時、シリウスが一鳴きした。
そして、返事をした塩崎さんの動きが止まった。
「おい！？
今のは俺の声じゃねえよ！」
と言う鱗くん。
今のは…心操くんだ…。
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九音(プロフ) - ルルさん» ルルさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ここまで読んで下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: ba7cd0b894 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 面白い小説を有難うございました。終わってしまうのが惜しいですが、完結おめでとうございます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: f019f9d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九音 | 作成日時：2021年2月12日 21時
