メリークリスマス ページ16
91
12月。
初雪も降り、いよいよ寒さが厳しくなってきた。
爆豪くんと轟くんは仮免補講を終え、無事に仮免を取得した。
取得当日に強盗を取り押さえ、お手柄だったそうだ。
ヒーロー科では、今まで任意だったインターンが課題となった。
緑谷くんは、グラントリノにもナイトアイ事務所を引き継いだセンチピーダーにもインターンを断られてしまい、悩んでいるようだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして今日はクリスマスだ。
私は午前中C組のクリスマスパーティーに参加したが、午後はA組のクリスマスパーティーに参加する予定だ。
心操くんにも
「緑谷と過ごせば？」
と言われ
三奈ちゃんからも
『折角のクリスマスなんだから緑谷と過ごしなよ！』
とメールが来た。
そしてプレゼントを持って、私はA組の寮を訪れた。
私が寮の扉を開けると
「「「メリークリスマース！！」」」
とA組の女子たちがクラッカーを鳴らして歓迎してくれた。
「お待ちしてましたわ！」
「ま、ゆっくりしてきなよ！」
と言うヤオモモちゃんと響香ちゃん。
「デクくーん、Aちゃん来たよー！」
とお茶子ちゃんが緑谷くんに声をかける。
緑谷くんはお日様みたいな笑顔で
「星宮さん！」
と笑った。
今日もかっこいい！
「パーティー始まるまでまだ時間あるし、僕の部屋で
過ごそうか？」
と緑谷くんが聞いたので、私が返事をしようとすると
「「ちょっと待ったー！！」」
と三奈ちゃんと透ちゃんが叫んだ。
「いつも緑谷ばっかりずるい！！」
「パーティー始まるまでは私たちにもAちゃん貸
してよ、緑谷くん！」
と言う2人。
『折角のクリスマスなんだから緑谷と過ごしなよ！』
と言ったのは三奈ちゃんなのに？
と首を傾げる私と困ったように笑う緑谷くん。
そして暫くの沈黙の後
「「Let's女子会ー！」」
と私は三奈ちゃんと透ちゃんに両手を引かれて、食堂へと強制連行されてしまった。
あぁ…ごめんね、緑谷くん…。
「また後でね！」
と私が声をかけると、苦笑いしながら小さく手を振った。
食堂では梅雨ちゃんがお菓子と紅茶の準備をしてくれていた。
「いらっしゃい、Aちゃん！
待っていたわ。」
と笑顔で迎えてくれた梅雨ちゃん。
ここまで準備されていては断れない…。
私は恋バナと言って質問攻めにあう未来を想像して腹を括った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九音(プロフ) - ルルさん» ルルさん、コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！ここまで読んで下さって、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: ba7cd0b894 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 面白い小説を有難うございました。終わってしまうのが惜しいですが、完結おめでとうございます。 (2021年2月18日 0時) (レス) id: f019f9d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九音 | 作成日時：2021年2月12日 21時
