聲 (ページ3)

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二　森の音ページ3

爽やかな風、透き通っている青い空、

白い雲･･････ここ、どこやろか？

三日月「ん･･････ん？私、気失って･･････」

体を起こすと、どこまでも続く不気味な森に私はいた。

周りに人の気配はない。

三日月「フア！？こ、ここここ、どこやここぉっ！？」

急いで立ち上がり、辺りを見渡す。

どこまでも続いてそうな森、絶対に何か潜んでいるしげみ。

私は一気に混乱した。

三日月「え、あ？ス、スマホ！」

ポケットからスマホをとりだし、電源をつけようとしたが全く

つかない。

　う、嘘やろ電池ぎれ！？それとも壊れた！？

三日月「ど、どないしよ･･････だ、誰か人･･････」

『ガサァッ！！』

三日月「フアアアアアアッ！？」

突然しげみが揺れ、私はしりもちをついた。

しげみから出てきたのは、可愛い狐だった。

三日月「な、なんやおどろかさんといて、狐？」

狐『ん？この人間、僕の言葉がわかるの？』

三日月「うん、わかる。ここどこ？」

狐『ここは森だよ、『織田領』にある森。君はどこから来たの？』

三日月「織田？」

狐『全く、僕たちの森をあの人達はあらすんだ、今日もどこかで戦ってるよ！

君も早く逃げた方がいいよ！』

三日月「どこに逃げればいいんやろか･･････？」

しげみから出てきた狐と話をし、少しだけ落ち着いた。

こういうときこの能力は役に立つ。

動物にいたっては、悪いこと言わないし、話をしていて面白い。

元から人間と話せないため、面白い見方をもっている。

狐『あっ！織田の怖い人が来た！にげろっ！』

三日月「えっ！？ちょっ！ど、どこいくん！？」

突然狐はかけだし、しげみに入ってしまった。

森から抜ける方法が知りたかったのに。

三日月「はぁ･･････どないしよ･･････」

　？？？「･･････おい、貴様、ここで何をしている」