魔法使い達の日常と…【オンライン!】

･Prolog ページ1

｢はぁっ…はぁっ…｣



薄暗い路地裏を、私は息を切らして走っている



相手がどれだけ迫ってるか振り返って確認したい


でもそんなことしたら追いつかれちゃう





く、苦しい…




そろそろ体力も限界だし決着をつけないと…



覚悟を決めて、後ろを振り返る







｢『フラッシュ』！｣



詠唱と共に手からレーザーが放たれる



レーザーはそいつに見事命中し、そいつは光に包まれ呻きながら動かなくなった



｢っはぁ…はぁ…｣



た、助かった…




荒ぶる息を呼吸を整えながらそいつを見下ろす


｢うわっ…｣



毒々しい紫と緑の斑模様

私の苦手な蜘蛛のようなその身体

さっきまでギラギラと光っていた赤い目からは光が失われている



見ているだけで吐き気がする



早くこの場を離れて安全な家に帰りたい


ご飯を食べてお風呂に浸かって…明日の予習もしなくっちゃ！



今日は課題が多いんだよね〜


そのあとは暖かい布団にくるまって寝よう




そう思い、私は1歩踏み出した



??｢あのーすみません…｣


背の高い男性が道の脇からひょっこり現れた



｢っ？！｣



どうしよう？！
今の見られた？！


そうなるとかなりまずい



この場から逃げないと…！



急いで私は駆け出す



??｢あ、待ってください｣


男性も急いで走り出して行った


あいつらから追われる上に人に見られるなんて…今日は本当についてない日だ




そう思いながら、路地裏を駆けていった

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