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男の三歩後ろを歩けない女は背中を刺されて死ぬのが当然＿＿。
其れが兄の口癖だった。過去形では無くて今も変わっていない、真希ちゃんや真依ちゃんの事を差別ばかりする。真希ちゃんは凛としていて強気だけど姉御肌って感じで、あの美しさが本当に綺麗。真依ちゃんの事は未だ増しには言っていたけれど、真希ちゃんと同じ顔と同じ乳とか言うのは如何かと思う。双子でも個性が有って二人共少しずつ違うのに、ね。
｢ あんな所、Aに見せて悪かったなぁ。あれだけ怖い顔してまうと、矢っ張り怖がっちゃうと思っていたんやけどな。如何しても。許してぇや。｣
機嫌が悪くなったとでも思っていたのだろうか、
『 ううん、別に...。何も気にしては無いけど直哉兄さんにしては珍しいね。謝るなんてさ。』
きょとんと首を傾げつつ不思議そうな瞳で兄の顔を幾らか見遣る。申し訳無いとでも言わんばかりに眉根を下げた兄さんの顔なんて、久々に見たから少しだけ動揺した。一度繋いだ指先を離せば兄は自身の胸前で両手を軽く併せ、｢ ごめんな、｣と付け加えてから私の顔をじっと眺め。
｢ 俺の事、嫌いになんてなられたら嫌、Aに嫌われたら生きていけへん。｣
『 嫌わない。直哉兄さんの事を嫌ったりする訳が無いって...前も言ったじゃん。兄さんってば本当に心配性なんだから。』
痛い所を突かれたかの様に一度だけ瞳孔を開いて観念したのか、苦笑いを零す。互いに良い歳なのに私達は馬鹿馬鹿しく、お互いがお互いに依存し合って生き続けている。私も、直哉兄さんも、一生結婚なんてしないのかもね。ほら、馬鹿みたいに依存ばかりしていてさ。私も直哉兄さんの事を何も言える価値は無い、この人が私の前から居なくなってしまったら苦しい。酷く苦しいと解り切った顔で言葉を告げた事が有る、──傍から居なくならへんで。＿＿愛おしそうな声で告げる兄の声が未だに耳奥に確りと張り付いて残っている。
｢ ───！あー、もう。ほんまに俺らしく無い事ばっか言ってしもうた。一生、Aの事は何が何でも俺が守ったるからな。一生を掛けてAの事は俺が守ります。｣
一般的な言葉とは違い、語尾が上がる関西弁。愛おしい声で、まるでプロポーズかの様な甘くて堪らない言葉が耳元で囁かれる。耳朶に当たる柔らかな熱が堪らなく熱くて、耳まで真っ赤に染まって顔に熱が集まった。男性経験が少ない私からしたらほんの少しだけ恥ずかしい。
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月見ねこ。(プロフ) - レネットさん» こちらこそ！見て下さって嬉しい限りですよ！直哉さんマジで最高ですよね！ (2021年2月19日 6時) (
レス) id: 303f0ec948 (このIDを非表示/違反報告)
月見ねこ。(プロフ) - 雨村@超高校級の絶望さん» 直哉さんの小説が見付からないので自分で作りました！有難う御座います！更新頑張りますね！ (2021年2月18日 22時) (レス) id: 303f0ec948 (このIDを非表示/違反報告)
月見ねこ。(プロフ) - 睡藤月さん» 直哉さんの和服にピアスといった美形な容姿、あの性格にも一目惚れしちゃいました！性癖キラーなのも同意見です！皆も沼にハマると抜け出せないですよね！有難う御座います！更新頑張ります！ (2021年2月18日 22時) (レス) id: 303f0ec948 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 直哉さんの小説ありがとうございます、！！最高です！ (2021年2月18日 21時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
雨村@超高校級の絶望(プロフ) - 直哉さんの小説まってました！！！更新頑張って下さい！！ (2021年2月18日 20時) (レス) id: 9745e4bdc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ねこ。 | 作成日時：2021年2月17日 21時
